フォノイコライザの補正カーヴが気になった。気になった途端、多くのサイトで音の差異について、申し立てを行っていることに眼がいく。気になる。
それが大きな問題か、自分でも確かめてみることにした。毎年の健康診断でも難聴が指摘されているので(低域感度不足)、差異を聞き取れるか、それも問題。
ということで、中古で市場価格が安価なフォノイコライザを購入。ミニチュア管がフロントーエンドで、RIAA、ffrr、Columbia、American78sの4ポジションに対応。送料込みで2万円ちょっと:
これをマッキントッシュのプリ・メインアンプに接続し、JBLで鳴らしている。カートリッジにはDENONのDL102(モノラル), DL103(ステレオ)を使用。
購入したフォノイコライザーにはハム音が若干ある。AC電源が汎用アダプターっぽい感じだからなあ。常識的には許容範囲か。ちょっと微妙だが、価格なりと思う(メーカーオプションで電池駆動がある)。音質そのものはマッキントッシュと大きくは違わない。悪くない。
このあたりの確認過程で、カートリッジ接点の経年劣化が発覚。暫く掃除していなかったもんなあ。接点復活剤で磨くと、フォノイコライザー云々が吹き飛ぶくらい音質改善。笑ってしまった。
さて本題のイコライザの件。試聴にはマイルス・デイヴィスのKind of Blue, Someday My prince will comeのモノラル、ステレオを使用。いずれも所謂6 eyes。オリジナルあるいはオリジナルに準じたプレス。
結論から云うと、確かに変化する。特にステレオ盤のKind of Blue冒頭での管とベースのバランスは良くなる。ベース過多が補正され、管が前に出る。モノラルの場合、管の音圧が高く差異が不明瞭。もともとコロンビアカーヴとRIAAカーヴは低温域の差異が中心なので、ボクには聞き分けできないのかもしれない。
ffrrカーヴ(Decca)については高音が大きく変化する。ハマるレコードがあれば面白いだろうな、と思うが、ジャズではどうだろうか。