K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

小田切一巳: 突撃神風特攻隊

小田切一巳: 突撃神風特攻隊 (1976, Aketa's disk==>Octave Lab )
1. ストライプスラックス (Striped Slacks)
2. インビテーション (Invitation)
3. イントラピットフォックス (Intrepid Fox) - Take 1
4. イントラピットフォックス (Intrepid Fox) - Take 2
5. フエンサニーゲッツブルー (When Sunny Gets Blue)
小田切一巳(ts,ss), 山崎弘一(b), 亀山賢一(ds)
Recorded 1 - 15 August 1976 at アケタの店.

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話題のAketa's diskの復刻CD。明田川のピアノが好みでない、ということもあって、日本のジャズのファンを自称する割には、あまり手が出ていないレーベル。レコードでは、渋谷毅の盤を一枚持っているだけ。

ボクには中央線ジャズという(とても分かり易い)括りが、プラスにもマイナスにも感じる場合があって、マイナー臭をそんな括りで誇示してもなあ、と感じることもなくはない。Aketa's diskに、そのような先入観がある(先入観なので、しっかりと聴いた印象では決してない)。

この小田切アルバム、ジャケットがジャケットなだけに、先入観全開で聴いてみたのだけど、全くそんなマイナー臭はない。world classの立派な1970年代ジャズではないか。直球の好み。明田川のライナーノートにあるように、グロスマン、リーブマンの影響はあるのだろうが、グロスマン、リーブマンではない個性があって、そこが仄かに日本のジャズを感じさせる。武田和命や植松孝夫に感じる「アレ」と同じ空気、緊張感。

余裕がない、と云えば余裕がないのだけど、一音一音を渾身の力で吹き抜く、そんな音の速度感にすっかり気分が持っていかれた。

聴くべし、の一枚。

渋谷毅のアルバムで、録音に良い印象を持っていたAketa's diskだけど、録音はイマイチ。音圧は良く、高音が貧弱な感じなのだけど、カセットテープへの吹き込みじゃないかなあ。オリジナルのレコードが欲しくなる、ことは全くなかった。

突撃神風特攻隊(世界初CD化、日本独自企画盤、解説・ライナー封入)

突撃神風特攻隊(世界初CD化、日本独自企画盤、解説・ライナー封入)

  • アーティスト: 小田切一巳,Kazumi Odagiri
  • 出版社/メーカー: DEEP JAZZ REALITY/AKETA'S DISK/OCTAVE-LAB
  • 発売日: 2019/07/24
  • メディア: CD
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