K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

新藤兼人:三文役者(2000)

[2019-8-18現在、amazon primeで見ることができる]
三文役者 特別編 [DVD]

三文役者 特別編 [DVD]

 

殿山泰司の伝記的映画。多分に新藤兼人の映画人生の回顧にもなっている。原作は同じく新藤兼人の三文役者。

今、殿山泰司のJAMJAM日記も併読している。1970年代中頃のピットインあたりの「熱い」ジャズの感じが、年代的に届かないボクには羨ましい。その気分の延長線で殿山泰司をもう少し知りたくなった。

殿山泰司の名前は勿論知っていた。あの風貌とともに。しかし、もう記憶からはすっかり脱落している。昭和の俳優だからね。あまり映像も見ていないから、30年以上見ていない、と思う。だから竹中直人の「怪演」が、「怪優」と呼ばれた殿山泰司の演技とどう重なるのか、分からない。今度は殿山泰司の映画をみなくちゃ。

映画としては荻野目慶子が強烈に存在感を出していて、竹中直人の「怪演」とのバランスを巧く与えていた。奇妙なリアリティを感じさせた。

それにしても殿山泰司のJAMJAM日記(筑摩文庫版)から浮かび上がる洒脱な姿や、同での大友良英の解説から窺えるジャズ・スポットでの姿と、竹中直人の殿山泰司には随分な乖離を感じたのだがどうだろう。

さて劇中のジャズ場面は1回。勿論ピットインでフリーっぽいジャズ。移転前のピットインで懐かしい。奏者は菊地成孔、南博、水谷浩章、芳垣安洋。

f:id:dailymusiclog:20190818164741j:plain

f:id:dailymusiclog:20190818164800j:plain

f:id:dailymusiclog:20190818164833j:plain

JAMJAM日記を読んでしまわないと。