K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Paul Bley: Blood (1966) まあこれでブレイのレコード蒐集は

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Paul Bley: Blood (1966, Fontana==> Nippon Phonogram Co)
A1. Blood (A. Peacock) 4:12
A2. Albert's Love Theme (A. Peacock) 5:05
A3. El Cordobes (A. Peacock) 3:45
A4. Only Sweetly (P. Bley) 6:15
A5. Seven (C. Bley) 2:40
B1. Mister Joy (A. Peacock) 5:40
B2. Ramblin' (O. Coleman) 4:35
B3. Kid Dynamite (A. Peacock) 2:55
B4. Nothing Ever Was, Anyway (A. Peacock) 5:45
B5. Pig Foot (P. Bley) 2:35
Paul Bley(p), Mark Levinson(b), Barry Altschul(ds)
Design [Cover]: Marte Röling
Engineer: Andre van de Water
Producer – Foppe Damste
Recorded in Baarn, Holland on September 21 and October 4, 1966.

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昨日、届いたアルバム。

1966年の欧州でブレイが吹き込んだアルバムは幾つかあるが、一番これが良く出来ているように思う。ライヴ盤は冗長で、集中力に欠いているように感じられるから。このアルバムでは、どの楽曲も短く、逆に曲や編曲の良さ、のようなものが直接伝わる。この時期、サヴォイでのFootlooseとか、曲想を中心に据えたアルバムのほうが良いと思う。その凝縮された空気のなかでのアヴァンギャルドな気分、のようなものが美味しい。そしてピアノの音も粒立ったような美音を弾かせる。

この美味しさを純化したものがECMだ。同時期のブレイの録音を初期のECMで出しているし、ECM設立前のアルバムがまさにECMとなっており、やや混迷してた最初期のECMの方向性がブレイのアルバムを契機に収束していくように思われる。

このアルバムの入手はやや難しく(大したことないが)、面倒なので日本盤で入手。1984年の日本フォノグラム盤。日本盤固有の柔らかさが気になるが、まあいいかな、のレベル。聴いてるうちに気持ち良くなってスピーカーの前で居眠り、を何回かやってしまった。

まあこれでブレイのレコード蒐集は打ち止めでいいかなあ、と思っている。

ブラッド

ブラッド

  • アーティスト: ポール・ブレイ,ポール・ブレイ・トリオ,マーク・レビンソン,バリー・アルトシュル
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1990/06/25
  • メディア: CD
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