K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Chico Freeman: The Outside Within

Chico Freeman: The Outside Within (1981, India Navigation)
A. Undercurrent (Cecil McBee) 19:40
B1. The Search(Chico Freeman) 6:46
B2. Luna(Chico Freeman) 7:20
B3. Ascent(Chico Freeman) 7:32
Chico Freeman(ts, b-cl), John Hicks(p), Cecil McBee(b), Jack DeJohnette(ds)
Engineer: David Baker
Producer: Bob Cummins

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[2019-9-1]

何となく1980年頃に新譜として聴いたアルバムが懐かしく、聴き直している。

同世代のデヴィド・マレイとともにチコ・フリーマンを実に良く聴いていたと思う。マレイが少しアヴァンギャルド寄り、フリーマンが少し主流派寄り、って感じだったかな。好きなアルバムもそんな感じで、フリーマンはBeyond the rain。

そんな感じだったから、このアルバムの情報が伝わったとき、期待感が高まったなあ。 Beyond the rainよりは、ややアヴァンギャルド寄りになるかなあ、という期待。ちょっと尖った演奏を聴いてみたいなあ、という期待。だけど結局、愛聴盤にはならなかったな。なんでだろう。

マクビーのベースが低音で叩き込まれるA面、実に良い。ベースが先導するテーマが数回繰り返された後、早いビートに雪崩れ込む感じが気持ち良い。フリーマンの緩急自在のブロウが緊張感を引っ張り続ける。マクビー、デジョネットとせめぎ合う緊張感がいいなあ。 

 案外パッとしないのが、ヒックスのピアノ。ピアノが牽引するなかでテナーが走るようなな感じがない。ヒックスのソロ自体は結構いいのだけど、そんな構成になっていない。ベースが一番目立っている。Beyond the rainより物足りないのは、これだな。

Outside Within

Outside Within