川口雅巳, 利光暁子 / 情趣演歌 : Enka Mood Collection(2017)
A1.Masami Kawaguchi - Dokoku No Guitar 07:14
A2.Kawaguchi Masami - Yume Wa Yoru Hiraku 05:36
B1.Toshimitsu Akiko - Mune No Furiko 03:37
B2.Toshimitsu Akiko - Shikuramen No Kahori 04:28
B3.Toshimitsu Akiko - Yume De Aimasho 02:10
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[2018-10-20]
なんとも不思議な音空間。言語空間的には20世紀の3Q末から4Qはじめの歌謡曲。それを21世紀の奏者が弾き、フランスのレーベルがプレス。
ピー・マイナーさんのtweetでその存在を知った。嬉しいような、困ったような。すぐ手配してしまった。
日本の歌謡曲・演歌に左斜め45°から思わぬ光を当てて一部のファンを熱狂させる仏An’archives話題の情趣演歌シリーズ。こちらは川口雅巳と利光暁子のカップリング。ロック、サイケフォークを通過した歌謡曲の新たなかたち。ライナーノーツはやはりこの人、Alan Cummings。https://t.co/XvrbEecOWs pic.twitter.com/RpGIQMs9ig
— p.minor ピー・マイナー (@parusminor33) 2018年10月11日
A面、川口雅巳のギター弾き語り。歪んだ音空間のなかで唄う「夢は夜開く」にはグッときた。ボクにとっての「夢は夜開く」は藤圭子、1970年というか昭和45年、万博の年やね。子供ながら、その暗さは衝撃的。しかし、あのような世界と隣り合わせだという実感はあった。この年を境に、そのような得体の知れない何か、は消えていったような気がする。流浪の芸能、乞食、そんなモロモロと一緒に。逢魔時がリアルに響いた時代は消えていったのだ。そんなことをボンヤリ思い出した。
B面、利光暁子のギター弾き語り。声の透明感、ギターの音響が印象を強く残す。今のところ、これをコトバに出来ないのだけど、やはり過ぎた時代に釘付け。
最近は(密かに)女性の唄い手(SSW)のアルバムを聴いているのだけど、このアルバムも好みを直撃。
soundcloudでも幾つかのトラックを聴くことが出来るようだ。
なんか、こういう境界の音に惹かれているような気がする。