昨夜は古いレコード盤でピアノを愉しむ。
古いレコード盤というのは、アルバム発表当時のレコード盤。まだマスターテープが新鮮な頃のレコード。
あまりオリジナル指向はなくて、音が良ければセカンド・サードプレスでも良くて、ジャケットも痛んでいても良い、そんな集め方。モノラル盤の音圧を愉しめればいいかなあ、って感じ。
最初にCapitolのレコード盤2枚。1950年前後の録音だけど、盤は12インチなので1950年代後半以降。いずれも弛緩した雰囲気が良い。粋な音楽、って感じ。
まあお馴染み過ぎる一枚。モノラル、RVG、耳。本当のオリジナルはジャケットが黒っぽいらしい。DUGの内藤さん講演会で拝見。音は案外好みでない。BN特有の中音域エネルギー集中がよく分かる。
アトランティックの当時?かそれくらいのプレス。モノラル。現代音楽のような雰囲気が随所にスパイスのようにかかっている。その辛めの音が良い。
モンクのソロピアノは別格で、ECM以上に深淵な沈黙の彼方、に音が流れていく感覚がある。当時のプレスでステレオ盤。
モンクの後に聴くと、ハンク・ジョーンズの暖かみのある人好きな音が心地良い。この人の芸風は最後までこれだったような。RVG刻印。BNよりもすっきりした、無色の音。
ついでに懐かしくなって70年代のGJT。
アンドレ・プレヴィンが聴きたくなって、コンテンポラリーのコレ。米ではステレオ、モノラルとも二束三文。売れたのだろう。両方持っているが、これはモノラル。マンの打楽器的な打音が饒舌で面白い。
マンの後にエルヴィンのブラッシを聴きたくなって、これ。これだけは日本盤。結構、古い盤で亡父のもの。ボクが買ったヤツ(ジャケットの沢山Cが書いてあるOverCs)は、大学時代にサードハードオーケストラの松浦君に貸したっきり。その後、オムロングループに就職した松浦君です。返してください(笑)。
このライヴ盤のリラックス感はとても良い。ボク的にはGroovyより好き。案外安価でRVG刻印のオリジナルっぽいのを入手。
最後はこれ。まだ50年代なのだけど、空気がガラっと変わっていることに気がつく。モノのオリジナルっぽい盤。