K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Cecil Taylor: Love For Sale

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Cecil Taylor: Love For Sale (1959, United Artists Records)
A1. Get Out Of Town
A2. I Love Paris
A3. Love For Sale
B1. Little Lees
B2. Matie's Trophies
Cecil Taylor(p), Ted Curson(tp), Bill Barron(ts), Buell Neidlinger(b), Rudy Collins(ds)
Engineer: Lewis Merritt
Producer: Tom Wilson)
Recorded at Nola Studios, New York, New York on April 15, 1959.

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このジャケットで、あのタイトル、怪しい。中身もハードバップに接ぎ木したフリーな(というか現代音楽のような)ピアノ、怪しい。

テイラー以外はハードバップ。だから、この時期のアルバムは面白い。テイラーのピアノが際だち、楽しむことができる。打音が明瞭で、調性の世界から逸脱しつつも美しく、全く濁りがない。音が綺麗。その遠心力たっぷりの音が実に良くグルーヴしている。打鍵の正確さ、が生み出している。名盤とは云われないが、美味しいアルバム。

モンクの打鍵は間合い、のようなものを正確に狂わせている。テイラーの打鍵はあくまで正確に打ち込まれていく。もっと繊細な印象。

レコードはUAのプロモート盤。高価ではなかったが、当時の盤の音圧を楽しむことができる。UA盤については、昔のキング盤でエヴァンスのundercurrentやエリントンのjungle moneyを聴いたが、音が籠もって辛かった。昔のUA盤は明澄。何倍も楽しむことができる。

追記:確認したけど、ストリーミングでも十分楽しめるね。

Love for Sale

Love for Sale

 

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