ついWATTのことをECMの傍系レーベルと云ってしまうが、ボクが聴きはじめた1979年頃は、WATTは独立レーベルでJCOAとともに、米盤がオリジナルだと思う。欧州のdistrubutionはECMが請け負っていて、西独盤のレーベルにもそう書いてある。
では、いつからJCOAとともにECM傘下になったのだろうか。
そんなことを、ふと考えたのは、本日届いたWATTのレコードが米盤、それもECM傘下でのワーナーからの発売でなく、WATTそのものだったので、ふっとそんなissueを思い出した。
そう、こんなスリーブだったのだ。スリーブにはWATT10までと、JCOAが少し掲載されている。
こんなレーベルだった。
レコードのなかには、米のdistributerのパンフレットが。$10もしなかったのだ。安かったなあ。
それで少し調べると、どうもWATT/JCOAが独自のdistributionを行っていた、つまり米盤が正と思われるのは、このレコード/WATT10までだったようだ。この後、ECM傘下のレーベルとなる。JCOAが1968年から、WATTが1974年からなのだけど、1980年代に入って早々、自前のプレスは止めたようだ。
Discogsを調べていて、一つ謎になったのは、1968年のJCOAに西独盤があること。まだECMは設立されていない。基本、米盤がオリジナルだと思うのだけど、どんな来歴の西独盤だろうか?