Cecil Taylor:The Willisau Concert (2000, Intakt Records)
1. Willisau Concert Part 1 50:02
2. Willisau Concert Part 2 13:06
3. Willisau Concert Part 3 1:24
4. Willisau Concert Part 4 1:47
5. Willisau Concert Part 5 1:15
Cecil Taylor(p)
Executive-Producer – Patrik Landolt
Recording: Martin Pearson
Producer: Peter Brürli
Recorded live September 3, 2000, at the Jazzfestival Willisau by Schweizer Radio DRS.
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スイスのIntaktレーベルは、概ね録音が良くて、聴いていて惚れ惚れすることがある。そう思ったのはベニンクとシュバイツアーのデュオだったかな。基本、DL購入なのだけど(最近はamazonでのストリーミングだけど)、CD音源と高分解能音源では大きな差異はない。それだけCD音源が良い、ということ。(Audirvanaでアップ・サンプリングしているが)
随分前に購入した、このテイラーのアルバムを聴いていて、その音の良さ、に惹かれてしまった。テイラーのソロって、ある意味、ワンパーン的な感じがあるのだけど、そのことを含めて、最良の形で聴かせてくれている。実に強靭なタッチであるばかりでなく、ピアノの一音一音が粒立って、濁りがない。純度の高い美音が、群となって向かってくる。そして聴き手の前で波濤が高まり、去っていく。その繰り返し。
確かにワンパターンなんだけど、それはエヴァン・パーカーのソプラノ・ソロも一緒だよね。これは、彼らの「曲」なんだと、今頃になって理解した。本当にいい曲だよ、最高のヴァーチュオーゾによる。
その心地良さは比類ない。晩年まで、余裕をカマさず、体力を使って真面目に叩いていることがわかるアルバム。