K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

高岡大祐: sizen concrete 1 (2020) 何だコレハ

高岡大祐: sizen concrete 1 (2020)
1. ouse 15:29
2. mado akete 15:04
3. yurayura 10:05
Daysuke Takaoka(tuba,bass keyboard harmonica,field recordings)
Daysuke Takaoka wendered around north of Kyoto with his tuba and small instruments and record equipments,end of April 2020.
he caught the sound and take tuba with recorder when it comes.
this is like real time music concrete,without edit,overdub,effecs.

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bandcampの「中抜きナシ」の日に購入した8アルバムの1つ。

Field recordingのアルバムは、以前入手した池間由布子のアルバムが面白くて、「背景音」として、アリなんだな、と認識するようにはなっていた。

このアルバムは、そんな微温な認識を吹っ飛ばす凄さ。何だコレハ、と思った。

背景音などではなくFieldそのもの。着座したような位置にマイクがあるのだろう。野、そのものの中に連れて行かれる。

蛙が鳴く、水が流れる、電車が走る。そんなFieldの間中に放り込まれる。その録音の臨場感が凄い。しばし楽器のことは忘れるのだけど、いやまて、演奏はどこだ、と探す。どうも蛙でも虫でもない、あれが楽器なんだな、ということで、草野心平並に蛙と化している。

そのFieldは、NHK日曜朝の番組のような、山紫水明の日本、のようなものではない。電車や水の音を聴いて、ボクは北鎌倉あたりを思い出したりしたが、澱んだ水が溜まった暗渠があったり、腐った草が臭ったり、そんな郊外の野原での日常の光景を想起した。そこで楽器をもった人が遊んでいる。

bandcampに金を払って、そんな遊びの一角に席を設けた趣向。

解説では京都の北、らしいから、叡電沿線の田圃なんだろうな。なんだか懐かしくなった。