K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Fred Anderson: Live Volume V (1994) シカゴの近藤等則

Fred Anderson: Live Volume V (1994, FPE Records)
1. Analog Breakdown 28:30
2. Probability Distribution 12:59
3. Era of Rocks 15:57
Fred Anderson(ts), Tatsu Aoki(b), Hamid Drake(ds), 近藤等則(tp, electronics)
Recording: Clarence Bright
Archival Mastering: Caleb Willitz
Executive Producer: Tatsu Aoki, Hamid Drake
Associate Producer: Matt Pakulski
Recorded at the Velvet Lounge, Chicago, Ill., U.S.A., December 1994

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ニコール・ミッチェルのFPE Recordsで、面白い音源をみつけた。フレッド・アンダーソン4のなかに近藤等則が加わっている。

シカゴの近藤等則、てっきりチャドバーンとかカイザーと共演していた1970年代の音源と思ったら、IMAの後くらい、1994年の収録だった。

近藤以外の3人は割と伝統的なフリー系で、かつ強いグルーヴ感が嬉しいバンド。やはり、と云うか、ハミッド・ドレイクが叩き出すうねり、のようなものに終始圧倒される。はじめて聴く日系ベース奏者Tatsu Aokiもなかなかで、ハミッド・ドレイクとの相乗効果が素晴らしい。Tatsu Aokiは現在も活躍中のようで、結構好きなタイプの太い音がよし。(東京の置屋出身とのプロフィール)

Tatsu Aokiのディスコグラフィー(このアルバムも出ている):Discography - Tatsu Aoki

さて近藤等則は、その他のメンバーと対峙したり乗っかったり。予定調和から微妙に(でもなく)外れている。強烈な伝統ジャズのグルーヴの上に、IMA的電気トランペットが降り注ぐ感じ。完全に乗っかってグルーヴしても嬉しかったような気がするが、またこの距離感もありかな、というアルバム。

 Volume VのVはthe Velvet Loungeのこと。第五集だと思って、IVとかIIIを探して馬鹿だったな。

[追記]

これ第五集で正解だそうです。JOEさん、ありがとうございました。第四集がフレッド・アンダーソンの最終作だそうです。

Live Vol.V

Live Vol.V

  • アーティスト:Anderson, Fred
  • 発売日: 2019/12/20
  • メディア: CD