Denny Zeitlin: Shining Hour - Live At The Trident (1966, Columbia, CL 2463)
A1. Introduction
A2. St. Thomas (S. Rollins) 3:44
A3. Carole's Waltz (D. Zeitlin) 5:43
A4. Spur Of The Moment (D. Zeitlin) 6:07
A5. Where Does It Lead (D. Zeitlin) 5:08
A6. Lonely Woman (O. Coleman) 6:39
B1. My Shining Hour (J. Mercer, H. Arlen) 2:26
B2. Quiet Now (D. Zeitlin) 9:07
B3. At Sixes And Sevens (D. Zeitlin) 5:35
B4. What Is This Thing Called Love (Cole Porter) 7:30
Denny Zeitlin(p), Charlie Haden(b), Jerry Granelli(ds)
Producer: John Hammond
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このアルバム、以前入手した盤が荒れていて、スクラッチ音と低い音圧であまり聴いていなかった。ちょっと駄目な録音の印象が強かった。
実は15年くらい前かな、このアルバムとかマーヴィン・ピーターソンのベルリンとか、CDで入手し難かったからレコードに舞い戻ったんだな。だからがっかり残念だった記憶がある。
しかし昨日届いたモノラル盤は素晴らしかった。ライヴとは思えぬよいバランス、煌めき弾けるザイトリン、時に牙を見せる重低音のヘイデン、いや聴き惚れた。
ザイトリンがヘイデンと寂しい女で聴かせた少しアヴァンな味から、流麗なバップのような味まで、何の違和感もなく畳み込むレンジの広さに驚いた。この点がキース・ジャレットやビル・エヴァンスとの違いであり、強みでもあるのだろうが、逆に印象が希釈されていることも否めない。というあたりが、歴史的評価の違いにもなっているのだろうな。