K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Thelonious Monk : Monk(1965) コロンビア盤のモンク

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Thelonious Monk : Monk(1965, Columbia:CS 9091)
A1. Liza (All The Clouds'll Roll Away) (G. Gershwin, Kahn, I. Gershwin) 4:35
A2. April In Paris (Harburg, Duke) 7:52
A3. That Old Man(Monk) 4:55
A4. (Just One Way To Say) I Love You (Berlin) 6:45
B1. Just You, Just Me (Greer, Klages) 8:42
B2. Pannonica (Monk) 7:21
B3. Teo (Monk) 5:24
Thelonious Monk(p), Charlie Rouse(ts), Butch Warren (b on B3), Larry Gales (b on A1 to B2), Ben Riley(ds)
Liner Notes : Bill Evans
Producer : Teo Macero

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昔、ガイドブックなんかで紹介されていたのはBN、PrestigeそしてRiversideあたりまで。Columbia盤は不思議なほど挙げられていなかった。聴いてみて分かるのは、アルバムの起伏というか工夫があまりなく、いつものモンクがそこに居る、そんな感じだ。Riverside盤のように、コルトレーン、グリフィンやロリンズが居る訳でもない。

だけどモンクがピアノを弾いている、それ以外の何を望もうか。そこには期待通りの曲があって、打鍵がある。それで十分なのだ。

若いときにColumbia盤を聴かなかったのはラウズのテナーが苦手だったから。ウネウネとしたあの音が嫌だった。今は不思議なほど嫌じゃない。モンクの曲を吹くのはラウズじゃなきゃ、という感覚まである。モンクが登場するまで、曲を紹介するような係であり、そこで盛り上がってはイケないのである。であるが、モンクの曲の「奇妙な味」だけは存分に伝えないとイケない。それが出来ている、ウネウネと奇妙な感じを伝えている、そこがいいのだ。

Columbia盤はやはり音が良い。モンクの打鍵が実に良く収録されている。大レーベルだから沢山プレスされていて安い。云うこと無し、なのだ。そんな訳でRiverside盤よりも聴いている、ような昨今だ。

ライナーノートはKind of Blue同様、ビル・エヴァンス。小難しい感じで講釈している。興味のある人は読んで下さい。

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