K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Red Garland: The Nearness Of You (1961) コロコロしないガーランドも良し

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Red Garland:The Nearness Of You (1961, JAZZLAND)
A1. Why Was I Born? 4:51
A2. The Nearness Of You 5:34
A3. Where Or When 6:09
A4. Long Ago And Far Away 3:49
B1. I Got It Bad And That Ain't Good 5:17
B2. Don't Worry About Me 4:40
B3. Lush Life 4:15
B4. All Alone 4:58
Red Garland(p), Larry Ridley (b), Frank Gant (ds)
Engineer [Recording] : Ray Fowler
Producer: Orrin Keepnews
Recorded at Plaza Sound Studios, New York City; November 30, 1961.
JLP62, Monoral

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昔のプレスが気になって、ディスク・ユニオンでジャケットとか程度の良くない安レコードを買い漁った時期がある。これはそんな頃に買った一枚。レッド・ガーランドもPrestigeの人基盤は高価だけど、ディスク・ガイドの類いに出てこない盤、このJazzland盤なんか驚くほど安かった。

で、買うだけ買って、聴いていなかったりするので、困ったものだ。ということで、聴いてみることにする。モノラルプレスの良さ、を感じながら聴き進める。

ガーランドのピアノと云うと決まり文句のようにコロコロと云われるが、あれはRVGの録音の特性もあるよな、と思う。RVGのピアノってかなりデッドで高音を殺している(ように聞こえる、特にBNでは)ので、引っかかりがなくてコロコロと鳴る。

このアルバムのピアノの鳴り実に綺麗だ。バラード集ということもあって、全くコロコロしていない。録音はRay Fowler。Riversideや傍系のJazzlandの録音技師で、Plaza Sound Studiosで働いていたようだ。エヴァンスの収録も行っている。だから、ガーランドのピアノもそんな感じで響いている。

特に綺麗に感じたのは弱音。撫でるように弾く打鍵が甘い。そのときの鍵盤の震え、のようなものが無骨なように感じたのは、きっとボクの余計な知識、ガイドブックに書いてあったボクサーだった過去、のためだろうな。でもコロコロとスウィングしないガーランドもいいものだ、と思った。

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