K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Thelonious Monk : Thelonious (1952) 後年よりもずっと軽やかな

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Thelonious Monk : Thelonious (1952, Prestige)
A1. Little Rootie Tootie (Monk) 3:03
A2. Sweet And Lovely 3:31
A3. Bye-Ya (Monk) 2:43
A4. Monk's Dream (Monk) 3:02
B1. Trinkle Tinkle (Monk) 2:45
B2. These Foolish Things 2:42
B3. Bemsha Swing (Best, Monk) 3:05
B4. Reflections (Monk) 2:41
Thelonious Monk(p), Gary Mapp(b), Art Blakey (ds onA1 to A4), Max Roach (tds on B1 to B4)
Engineer: Rudy Van Gelder
Recorded in Hackensack, NJ; October 15, 1952 (A1 to A4) and December 18, 1952 (B1 to B4).

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どうもPrestigeやBNの10インチ盤には手が出ない。高価だし、後年の12インチ盤との関係が面倒な感じがする。とは云いながら、アルバム単位で楽しみたい気持ちもあって、安易な感じでConcord傘下での10インチ盤ボックスに手を出した。

 5枚組みの割と安価なボックスなのだけど、盤も分厚く、好感が持てる。短い収録時間のアルバムなので、やや味気ないが、それもいいかなあと思う。モンクの曲が凝縮されている感じで。

モンクの音楽は怖ろしくオリジナルで、またそんなには長くない生涯だけど、一貫したモンクでしかあり得ない演奏で、変化は少ない。

それでも本盤のような初期のアルバムを聴くと、後年よりもずっと軽やかなモンクの音が聴こえることに驚いた。あんまり音の合間の深淵を覗くような感じ、でもないことが新鮮。

さて、このボックスの音質はどうなんだろうか。原盤はヴァン・ゲルダーの録音。スタジオが出来る前の実家での収録。この再発盤は聴いていると柔らかく、案外美味しい音。若干の修正臭はあるのだけど。12インチでの編集盤を持っていたように思うから、聴いてみよう。

 追記:

いわいるcomplete盤よりは、聴いていて楽だなあ、と思う。初期のPrestige盤をアルバム単位で聴くことができて、良かったと思う。

 

5枚組の1枚目