K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

吉田野乃子/屋上駱駝: Waltz for polly (2020) 見事に作られた曲がそこにある

画像

吉田野乃子/屋上駱駝: Waltz for polly (2020, Nonoya records)
   1. Second Line Song 4:34
   2. Waltz For Polly 4:56
   3. Birthday Song 2:21
   4. Resistance of A Clumsy man 6:30
   5. Painful Sky 7:46
   6. 蛇ローテーション 5:17
   7. 花火 4:40
   8. Shiba-rel 2:58
   9. M's Flat 8:07
吉田野乃子(sax), 本山禎朗(piano)
--------------------------------------------------------------------

久しぶりの吉田野乃子のアルバム。聴いてみると、仕上がりの良さに感心。毎度のことなんだけど。ピアノが美しく・力強く響き、その上で泳ぐサキソフォンの様々な音色。それが見事にパッケージ化されている。だから新譜が出るのを、随分待ったように思う。で、期待に応えるアルバムが届く。

吉田隆一もそうなのだけど、アヴァンギャルド系奏者という色眼鏡(?)で聴いていると、違うのではないかと思う。アヴァンギャルド系音楽での音の在り方の振幅を存分に使って、見事に作曲された曲。即興がどうとか、こうとか、どうでも良い気がしている。見事に作られた曲がそこにある。

だから、エフェクターが効いた電気楽器の上であろうが、ピアノの上であろうが、聴こえてくるサキソフォンの音色は同じだ。音色の遷移に強く惹かれる瞬間が気持ち良い。

コロナ禍で鎖国どころか、県境(あるいは隣家かも)にまで見えない関所が設けられた地域社会のなかで、こんな伸びやかで・広がりのあるジャズの音が生まれ出ることに、驚きを感じてしまった。サバイバル頑張って。CD出したら、また買いますね。

CD入手はこちらへ:

野乃屋レコーズ連絡先: nonoko_yoshida@yahoo.co.jp

youtu.be