K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Art Farmer: Live At The Half-Note(1963) 柔々とした音が案外

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Art Farmer: Live" At The Half-Note(1963, Atlantic)
Atlantic SD-1421
A1. Stompin' At The Savoy (Andy Razaf, Benny Goodman, Chick Webb, Edgar Sampson) 12:27
A2. Swing Spring (Miles Davis) 5:51
B1. What's New (Bob Haggart, Johnny Burke) 4:24
B2. I Want To Be Happy (Irving Caesar, Vincent Youmans) 9:41
B3. I'm Getting Sentimental Over You (George Bassman, Ned Washington) 5:03
Art Farmer(flh), Jim Hall(g) Steve Swallow(b), Walter Perkins(ds)
Engineer [Sound]:Joe Atkinson, Phil Iehle, Tom Dowd
Supervised By : Arif Mardin
Recorded at the Half Note in New York, December 5, 6 & 7, 1963.
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その昔、って云っても1980年頃、アート・ファーマーは随分人気があったような記憶がある。日本のレーベルからも自主制作の盤があったし。トミー・フラナガン、ハンク・ジョーンズと並ぶ日本人好みの奏者、だったような気がするが、どうだったのだろうか。

ボクは暖かみのあるフリューゲルホーンの音には好感を持つのだけど、どこか琴線に触れないような感じがあって、あまり聴いていない。日本制作のTo Duke with loveは好みだけど。

さっきあげた3人ともなんだけど、今では当時ほど人気がないようだ。このAtlantic盤は(多分)オリジナルなんだけど、2000円もしなかった、記憶がある。安レコードだ。Atlantic自体が蒐集の対象にあまりなっていないことを割り引いても寂しいね。

このアルバムなのだけど、ジム・ホールとスティーブ・スワローが気になって購入。1960年代半ばのスティーブ・キューン、ピート・ラ・ロカとか、このあたりの人達は何となく気になっているし、聴くと良い。フリー・ジャズのようには走っていないが、その後のジャズに通じる新しさの萌芽を纏っている、そんな感じかな。

このアルバムでも、ホールの和音が律動を刻むときの緩い昂奮、ファーマーの管とあわせ、そんな柔々とした音が案外気持ち良いのだ。

 

 

ライヴ・アット・ザ・ハーフ・ノート

ライヴ・アット・ザ・ハーフ・ノート

 

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