Bud Powell: Swingin' With Bud (1957) 少し弛緩した感じの美音

Bud Powell: Swingin' With Bud (1957, RCA Victor)
A1. Another Dozen
A2. Almost Like Being In Love
A3. Salt Peanuts
A4. She
A5. Swedish Pastry
B1. Shawnuff
B2. Oblivion
B3. In The Blue Of The Evening
B4. Get It
B5. Birdland Blues
B6. Midway
Bud Powell(p), George Duvivier(b), Art Taylor(ds)
Recorded in New York City on February 11th, 1957.
保有盤：西独 LPM-1507-C
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40年以上前に読んだジャズ入門本の教えで、ブルーノートやルーレットの1950年前後の演奏ばかり聴いていた。確かに神がかった速度感なんだけど、という印象であまり聴き込んでいない。ブルーノートの最後の盤のリラックス感は良いのだけど、ヴァン・ゲルダーのピアノ音は好きじゃない（新しいフォノイコライザで聴かなきゃ）。

そんなことだったのだけど、1960年前後の吹き込みを聴くと、音が良いし、演奏も云われるほど悪くない。端々にパウェルの「あの音の感じ」が残っている。すこしふらつくが。なによりも、少し弛緩した感じの美音が心地よい。そこに尽きるかな。

この盤は西独RCA盤でモノラル。イコライザをffrr(London)にすると、RIAAでのくすんだピアノが晴れる。その晴れた感じがピアノの印象を随分と変える。生きた音がそこにある。

SWINGIN' WITH BUD