K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

ジャズ・トゥナイト(日本のジャズ〜佐藤允彦さんを迎えて〜) 1969年前夜の空気感

大雪と被る多用の日々、レコードを聴くところではない、日々を過ごしている。

通勤のクルマでこれを聴いたら実に面白い。

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http:// http://nhk.jp/radio/?p=0449_01_2503260

 

ボクがラジオを聴いたり、テレビを見たりしないのは、気ままな時間を過ごす習いで、私生活まで「決められた時間に合わせる」ことができないからだと思う。だけど、この「聴き逃し」だと自由に聴くことができる、がポイント。嬉しい。

同世代の大友良英との対談。佐藤允彦という存在の受け止め方(のようなもの)が、ボクと同じ。畏れ多くも、「日本のジャズ」が「本場」から離れ、独自性をIdentifyされたときの立役者。その時代(1969年前夜)の空気感が実によく分かる内容であった。

初録音が宮沢昭の「やまめ」。その「プロローグ」的な時代から、1969年の「パラジウム」に至る富樫雅彦との出会い、そして彼との付き合いがよく分かるような話で楽しかったな。このあたりから「がらん堂」あたりまでの選盤も実に良かった。

またバークリーへの留学と前後しての現代音楽との出会い(黛、武満、一柳)の話が、佐藤允彦の音楽の広さ(拡散してコアが見えない、とも思える、番組内でも言及/あいつの本質はどこだ。。。)とつながり、とても良く頷ける対談になった。面白かったなあ。あっと云う間の2時間だった。FM放送でブレッツマン、森山威男との演奏が流れるのも痛快だなあ。

それにしても今年80歳の佐藤允彦の若さ、には驚いた。番組最後の演奏のキレも。

思わぬ余得(?)は、大友良英のギターを面白く聴けたこと。なんとなくライヴハウスで聴く体験に近い感覚で、はじめて音がストンと愉しめた、これがはじめてじゃないかな。だから、その後聴いた山崎比呂志とのデュオがかなり愉しめたこと。これは理屈抜きの感覚で、ラジオ放送の良さ、だなあ。

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「I Want a Girl」
Frankie Carle
(2分17秒)
<Columbia 37317>

「Like Someone In Love」
宮沢昭
(4分17秒)
<KING K32Y 6095>

「Opening」
佐藤允彦トリオ
(0分24秒)
<東芝EMI TOCT-9363>

「Michelle」
佐藤允彦トリオ
(10分45秒)
<東芝EMI TOCT-9363>

「Amalgamation Part 1」
佐藤允彦とサウンド・ブレイカーズ
(10分15秒)
<P-VINE PCD-1461>

「フェイズ13」
がらん堂
(6分55秒)
<ABSORD MUSIC ABCJ-76>

「井戸替え唄」
ランドゥーガ
(5分07秒)
<EPIC ESCA-5171>

「Future this」
Gary Peacock、佐藤允彦、富樫雅彦
(8分20秒)
<KING K32Y 6215>

「Yatagarasu」
Peter Brotzmann、佐藤允彦、森山威男
(7分20秒)
<Not Two Records MW 894-2>

「Improvisation」
佐藤允彦
(4分47秒)
~CR502スタジオ~

「0109」
佐藤允彦、大友良英
(4分04秒)
~CR502スタジオ~

「Good Night My Friends」
佐藤允彦
(1分45秒)
<Ratspack Jazz RPES4856>