K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

豊島圭介:三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜(2020)

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Amazon primeで見た。1960年の安保闘争の側面が反米闘争であり、その亜種である全共闘運動も然り。ならば、そこに三島由紀夫と共闘可能である切り口があった、天皇というコトバを共有できるならば。

ということを観念的な議論で愉しむ極左・極右。そこには憎悪は薄く、彼らが紙一重で繋がっていることを巧く見せている。同様に自民党と共産党も紙一重であることも。

コトバがコトバとして力を持つ空間が寓話に見えてしまうのも、コトバを失った寓話のような政治空間が現実だからなんだろう。

1時間で表現できたのではないか、という冗長さが気になる映画だったが、まあいいか。内田某の発言がコトバとして意味を為してなく、反知性という言葉尻に引っ掛かる程度、というのもまた、寓話以下の現実を見せる意図か?かなり台無し感がある出演だった。