K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Bill Evans: The 1972 Ljubljana Concert (1972) Tony Oxleyを聴きたくて

Bill Evans: The 1972 Ljubljana Concert (1972, Balcan Records)
1. Announcement 1:25
2. Very Early 6:32
3. Gloria's Step 7:45
4. Re: Person I Knew 7:00
5. How My Heart Sings 5:05
6. Twelve Tone Tune (T.T.T.) 6:36
7. What Are You Doing the Rest of Your Life? 6:01
8. Nardis 16:03
9. Waltz for Debby 5:48
10. I'm Getting Sentimental over You 4:28
Bill Evans(p), Eddie Gomez(b), Tony Oxley(ds)
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Enja盤でトニー・オクスレイ参加のビル・エヴァンス・トリオを知って、全編を聴きたくなった。ブート音源。

ベニンク同様、オクスレイも「普通のジャズ」での打音の素晴らしい。二人とも、ブラシでの繊細かつ力強い打音がよい。あ、富樫雅彦もそうだな。

ということで本盤なのだけど、最大の欠点がドラムがオフ気味なこと。正式音源が出ないかな。この盤の後、日本盤が出たようだけど、音が劇的に改善された、ということでもないようだ。Enja盤での音源全編を再発しないかな。

演奏だけど、エヴァンスはエヴァンス、ゴメスはゴメスなんだけど、二人とも鋭い演奏、エッジが効いている、といおうか。オフ気味のなかでも、オクスレイの寡黙ではあるがピリっとした打音が差し込まれている。

一番全面に出ているのがエヴァンスのMCというのもアレなんだけど、それはそれで妙な臨場感があって面白い。選曲も幅広く、ラファロに言及した後にGloria's step。

いや、素晴らしいな。