K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

The Detroit Four: Cadillac And Mack (1978) さすがのBarry Harris, Roy Brooksだけど

The Detroit Four: Cadillac And Mack (1978, Toshiba Eastworld)
A1. Ah-Leu-Cha (Charlie Parker)
A2. Be My Love (Nicholas Brodszky, Sammy Cahn)
B1. Lament (J.J. Johnson)
B2. The Last Prophet (Roy Brooks)
B3. Damerania (Charles Greenlee)
Barry Harris(p), Charles Greenlee(tb), Vishnu Wood(b), Roy Brooks(ds)
Engineer: Bill Stein
Engineer [Assistant]: Carl Beatty
Engineer [Cutting] : Ray Janos
Producer: Bill Hassan, Yoshio Ozawa
Recorded on August 21, 1978

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TBMのCDと一緒に届いたアルバム。ロイ・ブルックスが入っているので入手。RVCのBaystate盤と似たようなコンセプトだけど、世評なし、安価、が少し気になったが。

日本制作のダイレクト・カッティング盤。さすがに音が良い。楽器の一つ一つの音の輪郭がくっきりし、音の鮮度が高い。生々しいのだ。しかし一発取りのダイレクト・カッティングに名盤なし、と思えるのは気のせいだろうか。名盤の噂を聞いたことがない。そのプレッシャーたるや、のためだろうか。

このアルバム、さすがのバリー・ハリス、ロイ・ブルックスだけど、管が決定的に駄目。聴いていて何だよ、と思うぐらい音に伸びがない。それが「鮮度が高く、生々しい」のだから、なんともはや。ダイレクト・カッティングの罠じゃないか。だからソロが、ハリスやブルックスに廻ったときの視界の広がり方、が何とも。

世評なし、安価、に故あり。

余談だが、ジョー・ザヴィヌルの本を読んでいたら、バリー・ハリスにバップを鍛えられた話が出ていて、意外感に驚いた。どこでも「先生」になる偉大なハリス。まだ存命でることにも驚き。コロナ禍を無事に抜けますように。

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