密かに眺める写真集に「能登線日和」がある。鉄道ファンでは全くないが、一度は乗りたかった、と思う。
ボクが北陸に来た頃にはとっくに廃線。まるで経済性がなさそうな鉄路が平成の中頃まであったことが驚きだし、その記録が失われた何かを活写していて、余裕を失った時代に生きていることを感じさせる。

その亡き能登線の廃駅が奥能登国際芸術祭2020+の展示場になっている。失われた時代への憧憬が感覚的な空間の断絶を作っていて、その歪みにネジ込むような展示が強いインパクトを与えている。
鵜島廃駅


南丸廃駅




珠洲廃駅


蛸島廃駅(終点)

鉄路の果て

鉄路の果ての反対側はここで消える
夏草に埋もれる廃車両

双眼鏡

双眼鏡を覗くと、鉄路の果ての向こうが
正院廃駅






上戸廃



