K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

日野皓正: May Dance (1977) 日野皓正とジョン・スコフィールドの疾走感溢れる演奏

日野皓正: May Dance (1977, Flying Disk)
A1. Wind Blows Your Skin  (日野皓正) 7:12
A2. The Wild Lady  (日野皓正) 8:43
A3. Big Celebration  (日野皓正) 8:12
B1. Free Land  (日野皓正) 9:27
B2. Moss On The Rock  (日野皓正) 6:24
B3. Lovin' May  (日野皓正) 3:52
日野皓正(tp), John Scofield(g), Ron Carter(b), Tony Williams(ds)
Engineer: David Baker
Assistant Recording Engineer :  Mark Richardson
Producer: Kiyoshi Itoh, Yukio Morisaki
Executive-Producer: Toshinari Koinuma
Recorded May 7, 1977 at Vanguard Studio, NYC.

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Taro's moodで1970年代の日野皓正に改めて魅了された:

職場でも聴きたいのでCDを入手。CD絶滅の今が格安:

1970年代前半の鋭く、またアヴァンギャルドな風を纏った演奏も良いのだけど、1970年代後半の柔らかな演奏もまた良い。柔らかさのなかに、若さからくる疾走感のようなものが心地よい。

当時、日本企画のアルバムでハンク・ジョーンズ、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスのGreat Jazz Trioが受けていたように思う。このアルバムのプロデュース、録音も同じラインナップのメンバー。ハンク・ジョーンズの代わりにジョン・スコフィールドが入った形になっている。ハンコックのVSOPの後でもあり、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスの人気に乗ったような企画ではある。

しかしこのアルバムの良さは日野皓正とジョン・スコフィールドの疾走感溢れる演奏。ロン・カーターとトニー・ウィリアムは手堅く脇を固める演奏で、それがまた良い。良いアルバムに仕上がった要因でなかろうかス。GJTと比較しても、ドラムは少しオフ気味。スコフィールドって誰?と思ったものだが、その後のマイルス・バンドでの抜擢に驚いたものだ。

この時期の日野皓正が好きで、海外での共演盤も入手しているが、あまり印象に残るものはない。やはり彼のリーダー作で、彼の曲を演奏している、それが一番良さが出ているように思える。

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メイ・ダンス

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  • アーティスト:日野皓正
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