McCoy Tyner: Live At Newport (1963, Impulse!)
A1. Newport Romp (McCoy Tyner) 7:38
A2. My Funny Valentine (Rodgers & Hart) 7:58
A3. All Of You (Cole Porter) 6:20
B1. Monk's Blues (McCoy Tyner) 6:50
B2. Woody'n You (Dizzy Gillespie) 8:55
McCoy Tyner(p), Clark Terry(tp), Charlie Mariano (as), Bob Cranshaw(b), Mickey Roker(ds)
Engineer: Mickey Crofford
Producer : Bob Thiele
Recorded at Newport Jazz Festival, Newport, Rhode Island, July 5, 1963
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マッコイ・タイナーはABC盤のRVG刻印。でも録音はヴァン・ゲルダーではない。つまりニュー・ポート・ジャズフェスティヴァルでの録音をもとに、ヴァン・ゲルダー・スタジオでラッカー盤を作ったようだ。
オリジナルではなくてABC盤。1970年前後の盤のようで、盤面、ジャケットが貧相になる前。厚手の盤、ジャケット。ジャケットの光沢もよい。価格も手頃でボク向き。これでマッコイのImpulse!盤はこんな感じで揃ったかな。
さて内容だけど、管がミスマッチ。クラーク・テリーはほとんど聴かない。ガレスピー直系のバッパーって感じかな。タイナーのくすんだ陰影のある、そして輝りがあるピアノの打音とは、どうもね。マリアーノはクラーク・テリーほどはミスマッチ感はないが、でも違うかな。マッコイ・タイナーも彼らとの演奏はバップっぽい感じに寄っていてどうもね。
後年のBN盤でのジョー・ヘンダーソンを聴いたときの膝を打つようなマッチング感と比べるとねえ。まだ1960年代の前半だから、ちょっと早い新主流派的な演奏だからか。
そんなことで、B1のトリオ演奏がやはり良い。
やはりインパルス盤でのマッコイ・タイナーはピアノ・トリオがいいかな。本当にどれも良くて、好きだな。忙しくて、取り急ぎ聴くときのジャズによい。とりあえず、反射神経的に短時間でもジャズに浸れるから。で、ハードバップほどはスレていないから(聴き手がね)。
RVGのピアノの音は好みでないが、マッコイ・タイナーの音には違和感がない。