Bob James: Once Upon A Time: The Lost 1965 New York Studio Sessions (1965, Resonance Records)
Side One - January 20, 1965
A1. Serenata 5:46
A2. Once Upon A Time 7:00
A3. Lateef Minor 7th 7:36
A4. Variations 6:22
Bob James(p), Larry Rockwell(b), Omar Clay (ds)
Side Two - October 9, 1965
B1. Airegin 4:42
B2. Indian Summer 5:10
B3. Solar 5:22
B4. Long Forgotten Blues 9:01
Bob James(p), Bill Wood(b), Robert Pozar (ds)
Mastered By – Bernie Grundman
Associate Producer : Zak Shelby-Szyszko
Producer,: Zev Feldman, George Klabin
Recorded by George Klabin
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2020年のRSDでのレゾナンスレコードの発掘盤。レゾナンスでの、近年のビル・エヴァンスの発掘盤の音質の悪さ、加えてそれを180gのレコード盤にするキング・インターナショナルによる国内販売には辟易するのだが、買ってしまうほうも悪いしな、という諦念もある。
さて、この盤の音質は万全ではないが、努力賞ものでストレスはない。1960年代のボブ・ジェイムスの瑞々しいピアノの響きが弾けていて楽しい。
1963年のマーキュリー盤ほど伝統ジャズでもなく、1965年のESP盤ほどアヴァンな響きはない。しかし、当時のザイトリン同様、エヴァンスを下敷きにそれを越えようとする力強さ、が魅力。空回りしない程度にアヴァンギャルドのスパイスも効いていて美味しい。未発表とは思えない素晴らしいアルバム。
直ぐに買えば良かったのだけど、レゾナンス+キングへの怒りで放置していたのだけど、これは入手すべきレコードだった。あまり売れていないようで、安価に流通しているので、嬉しい買い物になった。