K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

板橋文夫: 濤 (1976) Frascoレーベルからの初リーダ作

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板橋文夫: 濤 (1976, Frasco)
A1. Alligator Dance    10:49
A2. Good-Bye    9:14
B. Toh    19:53
板橋文夫(p), 岡田勉(b), 楠本卓司(ds)
Recording Engineering: Miyasaka Tsuyoshi
Producer: Honmura Ryohnosuke, Kitazawa Yasutaka
Recorded live at Daichi Seimei Hall, 1, March 1976

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板橋文夫のFrascoレーベルからの初リーダ作。

日本フォノグラムのFrascoは、1970年代中頃から1980年代はじめまで、主に山下洋輔のアルバムを出していたレーベル。ボクが聴きはじめた1970年代の終わり頃は山下洋輔関連しか出ていなかった記憶があるが、初期はもう少し幅広く出していたようだ。山下洋輔絡みの森山威男、坂田明のみならず、大友義雄、土岐英史、古澤良治郎、安田南そして、この板橋文夫など。

山下洋輔絡みのアルバム全般、Frasco最終期のアルバム武田和命や国仲勝男はよく見かけるが、初期の山下以外のアルバムは案外出てこない。森山威男、坂田明、安田南のアルバムは、それでも入手は難しくないのだけど、大友義雄、土岐英史、古澤良治郎は本当にみかけない。大友義雄が2回くらいかな。

たまたま板橋文夫の濤が出ていたので購入。最近までCDになっていなかったもの。興味津々で聴いてみた。熱気がマッコイ・タイナー的フレーズに固着しているように思えることが多く、ああ、この時代の空気だよね、と思う。嫌いじゃないが、長尺の曲2つともそれじゃあ、ちょっと疲れる。

出色は肩の力が抜けた2曲めGood-bye。日本のジャズの良さが詰まっていると思うが、どうだろうか。浅川マキが唄ったアレ、である。

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