K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Hampton Hawes: Here And Now (1965) この時期のホウズ、日本盤の音

Primary

Hampton Hawes: Here And Now (1965, Contemporary Records)
A1. Fly Me To The Moon (Bart Howard) 6:57
A2. What Kind Of Fool Am I? (Anthony Newley, Leslie Bricusse) 4:38
A3. The Girl From Ipanema (Antonio Carlos Jobim, Norman Gimbel, Vinicius DeMoraes*) 4:04
A4. Rhonda (Hampton Hawes) 3:35
B1. Dear Heart (Henry Mancini, Jay Livingston, Ray Evans) 5:25
B2. People (Bob Merrill, Jule Styne) 5:02
B3. Chim Chim Cher-ee (Richard Sherman*, Robert Sherman*) 4:22
B4. Days Of Wine And Roses (Henry Mancini, Johnny Mercer) 4:41
Hampton Hawes(p), Chuck Israels(b), Donald Bailey(ds)
Producer: Lester Koenig
Recorded May 12, 1965
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ジャズのガイドブックを読むと(40年以上前だけど)、まずはコンテンポラリーの初期のトリオや、ジム・ホールとのセッションを勧められる。きっと今でも変わらないだろう。

そのあたりのアルバムを聴くと、とにかく運指が速いピアノ奏者、の印象。だったらパウェル聴くよね、とも思う。繰り返し聴く奏者にはならなかった。

一方、晩年のヘイデンとのアルバムでの、しみじみとしたアルバムではタッチの美しい、別人のような演奏に驚かされる。

このアルバムは初期と変わらぬContemporaryからのアルバムだけど、1960年代半ば。twitterでこのアルバムを呟いた方がおられて、少し気になっていた。DUでキング盤を500円で入手した次第。この頃になると、録音はロイ・デュナンでもないし、話題にもならない時期のホウズ。安レコードなのだ。

しかし良いアルバム。1960年代のホウズはエヴァンス登場のインパクトを受けたようで、一本調子のバッパーではなく、タッチの美しいリリカルな曲をも扱う奏者に変貌していた。かなり聴かせるし、かつても面影もあり、楽しい。この時期のホウズはもっと聴かれるべき奏者ではなかろうか。

キング盤だけど、日本盤固有の柔らかさが気にはなるが、まあ許す、かなあ。同時期のホウズの米Contemporaryからの別盤を聴くと、もっと音が立っていてクリア。米Contemporary盤を推奨。OJCのContemporaryは聴いたことがないので、わかりませんが。

追記:1970年代のローズの演奏も存外に美味しい:

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