K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

浅川マキの世界2 Live selection box (1978-93) 昭和らしい興行

もっきりやでの、映画監督の山崎幹夫による上映会、はとても良くて、良いからこそのストレス、があった。聴き返し、ができない。北海道での植松孝夫のブロウなんかは、とても良かったので、強くそう思っていた。

だから今回の発売はとても嬉しい。1984年の京大西部講堂のみ、既出スキャンダル2枚組を1枚に圧縮したもの。仕掛け人は、上記イベントでも「語った」プロデューサー寺本氏(プロモーションか、最近、ラジオ日経でも特番あり)。昭和の匂い漂う「興行」であり、その匂いともども、1970年の胡散臭さの残滓であり好ましい。CDを嫌ってレコード制作をやめた(ように思うが、どうだろう)浅川マキのライヴが、CD絶滅期に盛大に売り出される胡散臭さ、がとても香ばしくて嬉しい。昭和らしい、のだ。

秀逸なのはジャケット。なんとも、まあ、あのイメージで固めている。惜しむらくはプラスチックのケース。紙ジャケットにして、小さくして欲しかった。

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DISC1&2:1978年 @池袋東映(2枚組)
DISC3:1982年「スキャンダル」@京大西部講堂
DISC4&5:1992年12月20日 @新宿PIT INN(2枚組)
DISC6:1993年6月30日 釧路ライヴ @釧路生涯学習センター・大ホール