K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Hasaan Ibn Ali: Metaphysics: The Lost Atlantic Album (1965) モンクのタッチでパウエルが顔を出す

Primary

Hasaan Ibn Ali: Metaphysics: The Lost Atlantic Album (1965, Omnivore Recordings )
A1. Atlantic Ones    5:23
A2. Viceroy    7:56
A3. El Hasaan    5:13
B1. Richard May Love Give Powell    7:10
B2. Metaphysics    6:28
B3. Epitome    4:00
C1. True Train    10:59
D1. True Train (Short Version)    6:01
D2. Viceroy (Short Version)    5:26
D3. Atlantic Ones (Short Version)    4:42
Hasaan Ibn Ali(p), Odean Pope(ts), Art Davis (b), Kalil Madi(ds)
Producer: Nesuhi Ertegun,  Lewis Porter
Recorded August 23 and September 7, 1965.
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今まで、全く知らなかった奏者。各種ガイドブックにも取り上げられていなかった、と思う。

米wiki の翻訳:

ハサーン・イブン・アリ(William Henry Langford, Jr.生まれ

1931年5月6日 - 1980年)は、アメリカのジャズ・ピアニスト、作曲家。 エルモ・ホープの影響を強く受けたイブン・アリの演奏は急速で激しく、そのスタイルが次第に型破りになってもリズム感を保っていた。 生前リリースされた彼の演奏の録音は、The Max Roach Trio Featuring the Legendary Hasaanの1枚のみである。 イブン・アリはフィラデルフィアで名声を築き、ジョン・コルトレーンなどのミュージシャンに影響を与えたが、他の地域ではほとんど知られていなかった。

このアルバムは発掘盤で、お蔵入りを出したもの。そのような盤が出る前は、

ローチとのコレが代表作、というか、流通していた唯一つの盤だったようだ。

 

オデオン・ポープ(この名前も懐かしい。DIWが発足したころ輸入販売していた記憶がある)をフロントとした、この発掘盤は、そうとも思えないほど聴き応えがあり、すっかり好みになってしまった。米wikiによるとエルモ・ホープの影響が強かったそうだが、ボクがホープをほとんど聴いていないので、モンクのタッチでパウエルが顔を出すピアノ、そうなふうに受け取った。

モンクの影響下、というとアンドリュー・ヒルあたりが筆頭かと思うが、聴いてみると似ているのは硬質のタッチ、だけかなあ、とも思う。もっとシリアスだしね。このアルのアルバムを聴くと、ポープがラウズ役をやっているような印象で楽しい。

ということで、前掲のローチとのトリオも注文してしまった。モダン・ジャズ・ファンの聴くべき一枚と言い切ってもいいんじゃないかと思う。大オススメ。