
Miles Davis: Birth Of The Blue (1958, Analogue Productions/Columbia)
A1. On Green Dolphin Street (B. Kaper, N. Washington)
A2. Fran-Dance (M. Davis)
B1. Stella By Starlight(N. Washington, V. Young)
B2 . Love For Sale (C. Porter)
Miles Davis(tp), Julian "Cannonball" Adderley(as), John Coltrane(ts), Bill Evans(p), Paul Chambers(b), Jimmy Cobb(ds)
Columbia 30th Street Studio, NYC, May 26, 1958
Executive-Producer: Chad Kassem
Lacquer Cut by MCL
Mastered by Matthew Lutthans
Mixed by Vic Anesini
Supervised by Steve Berkowitz
Recorded May 26, 1958.
All tracks previously compiled on Miles Davis - 1958 Miles
Tracks A1, A2 and B1 first appeared on Miles Davis - Jazz Track. Track B2 first appeared on Various - Black Giants.
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Analogue ProductionsとColumbiaによる正式発売のようだ。レコード盤が復活したからこそ、このような形で1958年5月のMiles Davis/Bill Evans セッションがはじめて「この形で」レコードになったのだと思う。収録時間が短い、のだ。
演奏はまさにMilestoneとKind of Blueの中間で、ピアノをガーランドからエヴァンスに換えた、それが如実に分かる内容。大作感がない、軽い感じのセッション(のように聴こえる)なので、小気味良い小品集として楽しめる。
トラックそのものははじめてでは全く無く、演奏はKind of Blueより前なのだけど、発売はKind of Blueより少し後に米Columbiaより発売されている。このあたりの来歴を整理する。

Miles Davis Sextet on May 26, 1958
Miles Davis(tp), Julian "Cannonball" Adderley(as), John Coltrane(ts), Bill Evans(p), Paul Chambers(b), Jimmy Cobb(ds)
Columbia 30th Street Studio, NYC, May 26, 1958
1. On Green Dolphin Street
2. Fran-Dance (alternate take)
3. Fran-Dance (as Put Your Little Foot Right Out)
4. Stella By Starlight
5. Love For Sale
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最近、高音質盤で"Birth of the blue"が発売された(写真右下)。上記曲の1,3,4,5の4曲がAB面に配されている。ちなみに2(3の別テイク)はMosaic盤にのみ収録。マイルス・ディヴィスとビル・エヴァンスのスタジオ録音で、1958年5月26日のものは正式なアルバムから漏れている。"Milestone"と"Kind of Blue"の間である。だから、発掘音源っぽい(ではない)惹句で売りに出される。
元来は"Jazz Track"(写真左上)というタイトルで1,3,4が米Columbiaから1959年10月19日に発売されている。日本では発売されていない。なぜならA面は欧州で吹き込んだサウンド・トラック「死刑台のエレベータ」となっていて、日本ではFontanaからのライセンスで出ていたからだろう。B面に3曲収められている。米では、その後5が1979年に"Circle in the round"という未発表曲集の目玉として収録されている(実は1975年のコンピレーションBlack Giantsに入っていたらしいが、当時、ほぼ知られていなかったように思う)。マイルスの隠遁期間の数ある穴埋めアルバムの1つ。
面白いことに、"Circle in the round"と同じ1979年ではあるが、先んじて"1958 Miles"のタイトルで日本盤が1,3,4,5("Birth of the blue"と同じ)に、レッド・ガーランドとのMilestoneセッションから漏れた1曲を加えて発売されている。
さて、上記アルバムのうち"Circle in the round"を除いて聴き直してみたが、やはり"Jazz Track"が最も自然で加工臭がないすっきりした音。透明度が高い。このアルバムは人気がないので、安かったように思う。おすすめ。"Jazz Track"と聴き比べたので、"Birth of the blue"に加工臭を感じてしまったが、その分だけエネルギーは高い。丁寧に作られおり、好感が持てる。Matthew Lutthansがレコード用のマスタリング。
日本盤"1958 Miles"も実は大健闘の音質で、これを持っていたら"Birth of the blue"は不要では、とも思った。1970年代末の日本盤はレコード黄金期なのだ。
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