K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Mônica Salmaso, André Mehmari: Milton (2022) 実にメーマリらしい美音で

Milton, Primary, 1 of 15

Mônica Salmaso, André Mehmari: Milton (2022, Biscoito Fino)
1. A Lua Girou (Milton Nascimento) 5:05
2. Noites Do Sertão (Milton Nascimento, Tavinho Moura) 3:49
3. Saudades Dos Aviões Da Panair (Conversando No Bar) (Fernando Brant, Milton Nascimento) 5:14
4. Morro Velho (Milton Nascimento) 5:57
5. A Terceira Margem Do Rio (Caetano Veloso, Milton Nascimento) 6:26
6. Canção Amiga (Carlos Drummond de Andrade, Milton Nascimento) 4:45
7. Casamiento De Negros (Violeta Parra Sandoval) 3:29
8. Paixão E Fé (Fernando Brant, Tavinho Moura) 5:43
9. Milagre Dos Peixes (Fernando Brant, Milton Nascimento) 5:12
10. Credo (Fernando Brant, Tavinho Moura) 4:34
11. Paula E Bebeto (Caetano Veloso, Milton Nascimento) 3:43
Mônica Salmaso(vo, hang drum),  André Mehmari(p, glass marinba)
Teco Cardoso(b-fl, ss on 5, 9)
Recording, Mixing, Mastering:  André Mehmari
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ゲッツ・ジルベルトで,ボッサ・ノヴァの扉が開き,ショーターのNative dancerでMPBの扉が開いた.1980年頃のこと.まだミルトンは若く,その声にすっかり魅了された.透明でありながら,冷たい熱を孕んだ声,南米からの音空間がかくも透き通るように感じる,不思議.これはヴァスコンセロスやジスモンチ,パスコアールにも共通する魅力と云えるかもしれない.

そのミルトンも数年前に引退した.実は1990年代あたりから声の衰えを感じて,それからは新譜を追いかけていなかったのだけど.それでも40年以上前に熱心に聴いたことは,耳の奥に刻まれていて,それを思い出しながら,引退を惜しんだ.その後,エスペランザとの共作が出たり,その関連でグラミー賞で話題になったりしているのだけど.

このアルバムはアンドレ・メーマリのピアノでモニカ・サルマーゾが唱うミルトン曲集.記憶に残っている曲が次々と出てくるので,聴いていて実に楽しい.

カヴァー集は原曲の印象が強く残っている程,そのギャップに違和感を感じるものだ.このアルバムでは,原曲の持つ力を活かしながら,実にメーマリらしい美音でアレンジされていて,ミルトンの声や曲が内包する透明感や冷たい熱狂のようなものを,全く違った形で聴かせてくれている.だから,違和感を感じさせる隙のようなものは全くなかった.そもそもドビュッシーの月の光ではじまる不思議な編曲でビックリだったのだけど.楽しかったな.

CDはあまり数を出さなかった様子で,QobuzでDL音源を入手:

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