K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

(ECM2850) Keith Jarrett: New Vienna (2016) 惰性でECMのレコードを買っているが

(ECM2850) Keith Jarrett: New Vienna (2016)
A1. Part I (Keith Jarrett) 10:58
A2. Part II (Keith Jarrett) 6:26
A3. Part III (Keith Jarrett) 5:40
B1. Part IV (Keith Jarrett) 6:01
B2. Part V (Keith Jarrett) 10:28
C1. Part VI (Keith Jarrett) 8:37
C2. Part VII (Keith Jarrett) 8:38
D1. Part VIII (Keith Jarrett) 3:06
D2. Part IX (Keith Jarrett) 4:39
D3. Somewhere Over The Rainbow (E.Y. Harburg, Harold Arlen) 5:20
Keith Jarrett (p)
Design: Sascha Kleis
Engineer: Martin Pearson
Mastering: Christoph Stickel
Producer: Keith Jarrett
Executive-Producer:Manfred Eicher
Recorded live July 9, 2016
Goldener Saal, Musikverein, Vienna

New Vienna - ECM Records

---------------------------------------------------

ECMのレコードを買っているが(一応、Completedなんで)、近年は惰性。やはり、音が合わない、残響が特にピアノの音を滲ませているのが、気になって仕方がないから。

このレコードについては、そんな不満もなく、すっと音空間に気持ちが持っていけて、昔のECMのレコードを聴くときと、全く気持ちが一緒で驚いてしまった。すごくいい。

Creditをみると、キース・ジャレットがプロデュース、それが音響的にプラスなのだろうか。

ECMのサイトより:

New Viennaは、キース・ジャレットの最終ヨーロッパ・ソロ・ツアーからリリースされる4作目のコンサート録音です。これは『ミュンヘン2016』『ブダペスト・コンサート』『ボルドー・コンサート』に続く作品です。なぜNew Viennaなのか?ジャレットのファンならご存知の通り、彼のディスコグラフィーには既に伝説的な『Vienna Concert』(ウィーン国立歌劇場で録音)が含まれており、彼はその音楽について「炎そのものの言語を話している」と述べ、長年「炎と向き合ってきた」と語っています。 2016年にオーストリアの首都に戻ったキース・ジャレットは、活気ある音響特性を持つ歴史的な会場、ムジークフェラインのゴールデン・ホールで、再び創造の炎を燃え上がらせました。この会場では、20世紀初頭、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンが現代音楽の潮流を変えた作品を初演した場所です。新たなウィーンは、その瞬間に新たな音楽を形作る過程にあり、その範囲はほぼ百科事典的だ。このアルバムは、キース・ジャレットが80歳を迎えるタイミングでリリースされる。

内容的には、ゴツゴツとした現代音楽的な味付けのフリー・フォームからはじまるのだけど、懐かしいゴスペル的な曲もあり、キース・ジャレット的(としか言いようのない)美音でつくられている。本当に久しぶりに、なぞるように音を追いかけ、そのなかに入り込めている。素晴らしい。D面では親しみやすい自作曲(インプロ?)からOver the rainbowへの穏やかで優しい流れに強く惹かれた。

2014年の悪夢の大阪公演(乱調キース・ジャレット | blog_Message | | Tiger Gyroscopeに詳しい)がなんとも傷になっていた(あれは完全に大阪の聴衆の質の問題)のだけど、もはや叶わぬキース・ジャレットの公演を聴くような気持ちで聴くことができた嬉しい。

レコードとしても極めて上質。入手を勧める。