K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

(ECM2860) John Scofield, Dave Holland: Memories Of Home (2024) 幾つかの意外感が重なるアルバムだが

(ECM2860) John Scofield, Dave Holland: Memories Of Home (2024)
A1. Icons At The Fair (John Scofield) 6:20
A2. Meant To Be (John Scofield) 6:31
A3. Mine Are Blues (John Scofield) 5:37
A4. Memorette (John Scofield) 6:10 
A5. Mr. B (Dave Holland) 5:52
B1. Not For Nothin' (Dave Holland) 5:56
B2. Easy For You (John Scofield) 8:10
B3. You I Love (Dave Holland) 4:52
B4. Memories Of Home (Dave Holland) 5:28
John Scofield(g), Dave Holland(b)
Design: Sascha Kleis
Engineer: Scott Petito
Producer: Dave Holland, John Scofield
Recorded August 2024
NRS Recording Studio, Catskill NY

Memories of Home - ECM Records
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ECMらしくないアルバム.ECMの弦のデュオというと,最初期のDave HollandとDerek Baileyのデュオに遡らなくても,大方は室内楽的な間とか空間を大切にした,ものであると思う.そこには熱はなく,ただ残響という音の尻尾が残された.

このアルバムは音響こそECM的な透明感は維持しているが,極めて適切な残響.それに奏者の間の距離は近く,少し熱を帯びてすらいる.なんだろう.演奏そのものは枯れた味わいが強く,熱狂からは遥かに距離があるのだけど,ECM的な感じと違う.

と,思ってCreditをみるとNYのスタジオ.録音技師もボクがはじめて聴く人.プロデューサーはEicherではない.

ECMのサイトを読んでみる:

ギタリストのジョン・スコフィールドとベーシストのデイヴ・ホランドは、現代ジャズの巨匠たる二人である。ハービー・ハンコックやジョー・ヘンダーソンとのプロジェクト、ジョー・ロヴァノやアル・フォスターとの共同リーダーによる熱気あふれるバンドなど、長年にわたり様々な形で共演を重ねてきた。 『Memories of Home』は、長期間のツアー活動を経て昨年ニューヨーク州キャッツキルにあるNRSスタジオで録音された、彼らの初のデュオ・アルバムである。ジョン・スコフィールドはこう語る。「このレコードは、私たちのライブ・ショーと同様に、それぞれが作曲した楽曲——新しいものも古いものも——をフィーチャーしている。私たちは音楽的に数十年にわたる共通の参照点を共有している。私たちのアプローチにおける類似点と相違点が、より興味深いコラボレーションを生み出していると思う」  収録曲はスコフィールド作「Icons at the Fair」「Meant to Be」「Mine Are Blues」「Memorette」「Easy for You」、ホランド作「Mr. B」「Not for Nothin’」「You I Love」「Memories of Home」である。

Dave Hollandは1946年10月の生まれで79歳.John Scofieldは1951年12月の生まれで間もなく74歳.ともにMiles band経験者とは云え,年齢以上にキャリアは違って,Hollandは1960年代後半から,Scofieldは1970年代後半から知られるようになったのではないか.何となく二人の組み合わせに意外感があるのは,その為だろう.あまり近い印象は持っていなかった二人が,近距離で弾くアルバムがECMから出た,その意外感もあり,不思議な感覚のまま,あっという間に両面を聴き終わった.好きなアルバムだ.