
山の本が好きでゆっくり集めている。同じように、稀に出版される「山の本」の本も好きだ。ガイドブックの体も悪くはないが、山の本と過ごす日々を語る、そんな感じの本が好きだ。山の本を語りながら、その先に山の姿が二重に浮かび上がる。本人の眼、そして紹介される「山の本」の筆者の眼。そして、自分の山への想いも同時に浮かび上がる。いい感じの三角関係。
この「ジャズの本」の本も、柔らかな筆致が呼ぶものは同じ。上の文章を読み替えて欲しい、山からジャズに。この本では、ジャズの本と過ごす日々が語られる。そして、その先にジャズの音が三重に浮かび上がる。京都の路地の匂い、のようなものも微かな添加剤となっていて、香しい。
文章から受ける印象で10歳くらい下、還暦ににはまだ数年、と勝手に思っていたが、数年歳上だった。じゃないと間章なんか取り上げないだろうな、と合点がいった。ボクもジャズ本の気になるものは随分と入手したつもりではあったが、知らない本が沢山出ていて驚いた。そんな(ささやかな)悪魔的な本で、随分とこれを読んで入手した。山の本には棚を1つ割り当てているが、音楽の本にも割り当てなきゃなあ、でもそんなスペースはあるか?
改めて気がついのだけど、タイトルに読点が入っている本はタマにあるが、句点はあるのだろうか。また書肆よろず屋版と筑摩書房版で読点が異なっている(,と、)が異なっているのは何故だろう。ボクが所属する日本の学会では、句読点は「,」と「.」。このあたりの使い分けが気になった。
最初は自費出版?で100册紹介されている(書肆よろず屋)。さらに80册追加されて文庫本に(筑摩書房)。連載しているWAY OUT WESTは当地では入手できないので、よくわからないが、まだ連載は続いているのだろう。是非、あと20ほど文章が溜まったら、山の本であるような特装版で出して欲しい。こっそり買います。
