John Coltrane: Afro Blue Impressions (1963, Pablo Live)
A1. Lonnie's Lament(J. Coltrane) 10:02
A2. Naima(J. Coltrane) 7:55
A3. Chasin' The Trane(J. Coltrane) 5:41
B. My Favorite Things (Rodgers/Hammerstein) 21:35
C1. Afro Blue (J. Coltrane) 7:37
C2. Cousin Mary(J. Coltrane) 9:52
C3. I Want To Talk About You (B. Eckstein) 8:12
D1. Spiritual(J. Coltrane) 12:15
D2. Impressions(J. Coltrane) 11:30
John Coltrane(ts,ss), McCoy Tyner(p), Jimmy Garrison (b), Elvin Jones(ds)
Design [Cover], Layout: Sheldon Marksand Norman Granz
Liner Notes: Benny Green
Producer, Liner Notes: Norman Granz
Released: 1977
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ルネ氏のブログで、本盤を思い出した:
どうもコルトレーンって、妙に気高い感じ?があって、あまり聴かない。なんか肩が凝るような生真面目さ、というか。本当はタイナー・ギャリソン・ジョーンズのリズム・セクションの速度感が大好きなんだけど。
正規録音はライヴであっても、その感が強い。
その意味で本作のような、正規録音とBOOTの間が美味しい、と思っている。録音はそこそこの質、正規録音のような「構え」がなく、とにかく吹くコルトレーン。だから昔もインパルス盤ではなくて、出所が良くわからない東宝レコード盤を良く聴いていたなあ。amazon HDやspotifyでもカヴァーされているようなので、ちょっと掘ろうかな、そんな音源。気楽にコルトレーンを楽しめる。
[2016-08-29] 精神性と云われたらアレなんだけど
深い精神性と云われたら、やっぱり引いてしまう。そんな裏に貼り付けられたコンテクストが重く、コルトレーンを聴くとき身構えてしまう。そんなこともあって、あんまり気乗りがしないので、聴かなかった。ドルフィーを聴くときは、精神性なんて念頭になくて、激しく上下する音の間隙に、ふっと感じる「何か」に強い麻薬的なものを感じるだけ。コルトレーンの場合、音数で圧倒される感がある。だから、むしろprestige盤のほうを聴いたかもしれない。
今回、このアルバムを購入したのは安かったから。丁度、ジャズの聴きはじめの頃に店頭に並んでいたのだけど、買いそびれた記憶がある。それが1000円もしなかったので、つい。日本盤だけど、Pabloを出していたポリドール盤はそんなに差がない。この手のテープの場合、関係ない。
1963年欧州ツアーのテープ。2枚組LPを一気に聴いた。ライヴ・バンドとしての迫力に満ちている。放送?のテープか、ソロをとっている奏者以外はオフ気味。それでもエルヴィンの猛烈なドラムに煽られて延々と続くコルトレーンのソロ、それが十分楽しめる。精神云々でない、弾ける肉体がそこにあった。
もう少し、ちゃんと聴きますコルトレーン、の巻だった。同じノリでBYGの1962年のパリコンサートも揃えたし。
追記:ノーマン・グランツとコルトレーン、という最高のミスマッチ感について、グランツも自意識があるようでライナーノートにVerveの前身Clef時代の出合いについて語っている。ジョニー・ホッジズが、ロックンロール時代のトレーンを連れてきた、と。面白そうだから、もう少しちゃんと読んだら、追記する。