K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Paul Bley Plays Carla Bley (1991) 作曲家カーラ・ブレイの素晴らしさを味わう

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Paul Bley Plays Carla Bley (1991, SteepleChase)
1. Vashkar 6:06
2. Floater 4:40
3. Seven 6:44
4. Around Again 7:04
5. Ida Lupino 7:29
6. Turns 4:54
7. And Now The Queen 6:23
8. Ictus 7:28
9. Olhos De Gato 7:44
10. Donkey 8:08
Paul Bley(p), Marc Johnson (b), Jeff Williams(ds)
Recorded December 1991 at SteepleChase Digital Studio

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ここ数日、このアルバムを聴いている。作曲家カーラ・ブレイの素晴らしさを味わうためのアルバム、だと思う。ポール・ブレイの冷ためで甘口のピアノで艶っぽく弾かれる。堪らないではないか。マーク・ジョンソン、ジェフ・ウィリアムスの控えめながら押さえた助演も良い。

さてブログにメモを書こうと思ったら、既に書いていた。そのときは曲に触発されたポール・ブレイのピアノの美しさに惹かれていたようだ。今回は、カーラ・ブレイの曲の美が、ブレイのピアノで純化されたような感覚、を味わった。かつてのカーラ・ブレイのアルバムにあるような諧謔の味のようなものがないだけ、純度が高いのだ。

ポール・ブレイやカーラ・ブレイの音にあるケレン味のようなものがない、枯れたような音に聴こえなくもない、ただそこに美しい曲があるだけなのだ。

このアルバムの他、OWLにもある。もう一回聴こう。

[2018-04-11]ブレイの音が稠密に詰まったアルバム

気になってはいたが、長く入手しなかった盤。理由は幾つかある。レコードを優先したこと、CD期初期のアルバムは概して音に疑問があること、Stteple Chaseの音や内容に時として違和感を感じること(素晴らしい盤もある一方で)、など。

メンバー的にも「ジャズを演る」的な制作意図が透けるような気がしたこともある。そんなときのSteeple Chaseのアルバムは概して詰まらない、ように思っている。

最近の本田珠也のIctusを聴いてから、このアルバムが気になりだした。
しかし、その何れも違った。非常に明澄なピアノの音が飛びだして、驚いた。暖色を感じるレーベルの印象とは異なり、ECM的な鋭利さ。しかし残響に頼らない音であり、deadでもない。素晴らしく中庸で冷ための音。そして何よりも、過去、SavoyやBYGなどから出た様々なアルバムに散りばめられたカーラの曲が集められた。聴きながら、過去のアルバムが蘇ったりする。

ミンガスらと共演した初期のアルバムから、スタイルは変遷しているが、晩年までブレイのピアノに一貫して感じるブレイの音が稠密に詰まったアルバム。ベース、ドラムも良い意味で少し引いた感じでブレイを引き立てる。全てが素晴らしい。

Paul Plays Carla

Paul Plays Carla