Steve Grossman: Katonah (1986, DIW)
A1. Katonah (Steve Grossman) 11:00
A2. Afternoon In Paris (John Lewis) 8:49
A3. I Hear A Rhapsody (Dick Gasparre, George Fragos, Jack Baker) 6:41
B1. Taurus People (Steve Grossman) 9:00
B2. Friday The 13th (Thelonious Monk) 8:13
B3. Soultrane (Tadd Dameron) 7:13
Steve Grossman(ts), 本田竹曠(p), 河原秀夫 (b on A3, B1), 米木康志 (b on A1, A2, B2, B3), 吉田正広(ds)
Engineer [Recording] – Yukio Kojima
Producer: Shigenobu Mori
Recorded February 4, 1986 at Avaco Studio, Tokyo.
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ふっと思った。20年くらい前、1990年代に入った頃、何を聴いていたのかな。学生の頃、1980年ぐらいの感覚からさほど変わらず、マイルス、ハービー、ウェインとかを聴いていたような気がする。あとブランフォード・マルサリスも良かったな。
1990年代も進むと、ペトルチアーノとグロスマンかなあ。フランスの Dreyfus Jazzからのアルバムが好きで、よく聴いていたことを思い出した。
ということで、久しぶりにグロスマンを聴く。グロスマンは日本のSomedayでのライヴが圧巻なのだけど、とにかく大きくて太い音でブロウする。それでいて粘着な感じがないので、とてもさっぱり。大きな音が後ろへ引っ張ってグルーヴさせるような感じではなくて、前へ前へ、といった前進あるのみのグルーヴ感が素晴らしい。改めて思った。
Steve Grossman: Live At Someday Vol.1 (1987) タマには直球のジャズを - K’s Jazz Days
このアルバムが素晴らしいのは、それだけでなく日本のリズム・セクション。本田竹曠がかなり抑制気味でサポートに徹する感じが良い。少し引いたソロでクールダウンした後に、徐々に暖めてグロスマンに渡す、その感じが実に良くて、押すばっかりの人じゃないんだな、と再認識。妙にマッコイっぽい、なんてことも全くなくて、上品な音。
最初から最後まで堪能。いいアルバムだなあ。仕事の後に、スピーカの前に座って、しみじみ思った。