K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Lina Nyberg:Brasillien (2001)  終わりかかった冬を惜しんで

Lina Nyberg:Brasillien (2001, Prohon)
 1. Mitt I Tiden
 2. En Ton
 3. Vad Jag Viskar
 4. Fotografi
 5. Under Träden
 6. Det Blir Regn
 7. Den Som Lever Får Se
 8. När Kvällen Kommer
 9. Vid Varldens Ände
10. Fragancia
Lina Nyberg (vo, g) Anders Jormin (b) Fredrik Ljungkvist (sax, cl) Staffan Svensson (tp) Audun Kleive (ds)

忙しい仕事も一息ついて、この週末は近所のスキー場でスキー三昧。もう冬ではなくて、早春の水の匂いや淡く煙たい風に吹かれて滑ることは、また冬とは違った気持ちよさがある。

このアルバムはスウェーデンの唄い手Lina Nybergのボッサ、MPBのアルバム。スウェーデン語で歌っているそうだ。ベースAnders Jorminのバックよろしく、なかなかジャズとして聴かせる。面白いのは微温の肌合いが気持ち良いボッサの温度がさらに下がっている。凍る、ほどではないのだけど。Wayne ShorterNative Dancerに入っている曲Vid Världens Ändeの冷やっこいこと。この曲を楽しみに聴いている、と思う。だから冬のピーンと張った感じの大気のもと、が良く似合う。サックスもトランペットもはいって,なんだか賑やかな音かな、って思わせるのだけど、低い温度の音空間に一役。テリエ・リピダルのオッデッセイでのトロンボーンと同じ使い方。

もう終わって仕舞いそうな冬を思い出しながら聴いてみると、なんだか少しだけシミジミしてしまいそうなアルバムなのだ。

これは2000年のアルバムsmile.ベースはPalle Danielsson