K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

ECM: Tonstudio Bauer

(ECM1221) Adelhard Roidinger: Schattseite (1981) すっかり忘れていた独のベース奏者だけど直球の1980年代ECM

Adelhard Roidinger(b), Heinz Sauer(ts), Werner Pirchner(vib, marimba), Bob Degen(p), Harry Pepl(g), Michael DiPasqua(ds, perc), Aina Kemanis(voice) Design: Dieter Rehm Cover Photo: Christian Vogt Liner Photo: Kurt Schirl Engineer: Martin W…

浅川マキのレコード再発(幻の女たち)で何とかLPレコードが揃った

CDへの移行期であった1980年代後半のレコードは概してプレス数が少ない。浅川マキのレコードも本当にプレス数が少ない。だから、この時期のアルバム3枚は入手を諦めていた。ブツはあるが、価格が2万円近いとさすがに、である。 嬉しいことに近年のレコード…

ぼちぼち届くレコード

トリスターノをゆっくり。左は日本盤のCapitol、右がトリスターノ自身のレーベルから。いずれも1940年代の演奏。 ジョニ・ミッチェルの初期の発掘音源のレコード。CDも含め正式にissueされているので気になっている。最後はギル・スコット・ヘロンのArista盤…

(ECM1726) Herbert Henck: Conlon Nancarrow, George Antheil/ Piano Music (1999) どんな作曲家かと調べたら、CDから流れる音よりも面白すぎて

ヘンクの硬質なピアノの音は好み。熱心ではないが、少しずつ買い足している。モンポウやジョン・ケージの初期作品集は良かったな。どんな作曲家かと調べたら、CDから流れる音よりも面白すぎて、惹き込まれた。 コンロン・ナンカロウ - Wikipedia 1912-1997 …

(ECM1085) Keith Jarrett: The Survivors' Suite (1976) 存在したことがない音への強烈な喪失感

(ECM1085) Keith Jarrett: The Survivors' Suite (1976)A. The Survivors' Suite (Beginning) (Keith Jarrett) 27:34B. The Survivors' Suite (Conclusion) (Keith Jarrett) 21:32Keith Jarrett(p, ss, recoder, celesta, perc), Dewey Redman(ts, perc), Ch…

(ECM1073) Pat Metheny: Bright Size Life (1975) 伸びやかに音を繰り出すジャコ

これがPat Methenyの実質的なデビュー作。ギタートリオのシンプルな構成ながら、従来のジャズ・ギターに収まらない味を出している。バートンのジャズ・ロックやフォーク的な味をもっと洗練し、ジャズのフォーマットに織り込んでいるような感じ。 改めて聴い…

(ECM1071) Tomasz Stanko: Balladyna (1975) 何とも生彩を欠いた

何とも生彩を欠いた、Free Jazz。躍動がある訳でも、音空間が構築される訳でも、ない。 ホランドのベースを核に、点描のように管の音が加えられるが、印象が薄い。 このアルバムはそんなに珍しいものでもない、と思うが、存外にDU店頭で高価だった記憶がある…

(ECM1066) Eberhard Weber: Yellow Fields (1975) ささやかな疑問

ささやかな疑問、がある。1979年にジャズを聴きはじめた頃にこのアルバムを聴いて、今のように楽しめただろうか。 残念ながら、そのように思えなくなっている。今、のボクが楽しめているような感覚がある。 このアルバムを聴いていると、1975年から1976年当…

(ECM1063) Enrico Rava: The Pilgrim And The Stars (1975) ECMの頂点にたどり着いたような

ボクはECMの頂点にたどり着いたような感覚のなかにある。ECM1060あたりから後のアルバムには、迷いなく惹き寄せられる力が漲っている。素晴らしい。たぶん、また上がったり、下がったりしながら、進んでいくのだろうが、大きな稜線に飛び出したような感覚の…

(ECM1062) Collin Walcott: Cloud Dance (1975) 観念的過ぎない、素晴らしい浮遊感

ECM1061に続いて、いいアルバムだなあ。すっと音がはいってくるアルバム、そうでないアルバム、すっと音がはいってくる時、そうでない時。音の出口と入口の微妙な「噛み合わせ」。それが難なく通過して、体幹を音が貫く感じ、が幸せだと思う。 多分、ECM1061…

(ECM1061) John Abercrombie, Dave Holland, Jack DeJohnette: Gateway (1975) 1970年代後半のECMの魅力

アバークロンビーの前作Timelessから1年経たず、で録音されたアルバム。ヤン・ハマーのオルガンに換え、デイヴ・ホランドのベース。creditを見るとわかるが、ホランドの曲が中心。聴いてみても、ホランドが与える切れ味の良いロック的なビート、フリージャズ…

Mal Waldron: Spanish Bitch (1970) 日本でしか発売されなかったECMのアルバム

ある時期、日本でしか発売されなかったECMのアルバムがある、と知った。コンピレーションのような企画盤ではない。マル・ウォルドロンの好盤。 ECMの第一作が1969年。アイヒャーのプロデュースではない、マルのFree at Last。 その数ヶ月後で同じスタディオ…

(ECM1523) Herbert Henck:Mompou/Musica Callada(1993) 部屋の角で膝を抱えるような気分で

ようやく春の気怠い空気が流れてきた。少しツンとするような冷ややかさと、流体の如くまとわりつく温みのなかに居るような感じ。櫻をみるならば、澄んだ大気のもとがいいのだろうが、ただぼんやりと春の感触を楽しむならば、霧雨に靄っているのも悪くない。…

(ECM1042) Eberhard Weber: The Colours Of Chloe (1973) 本当にいいアルバムだなあ

Eberhard Weber (b, Cello, Ocarina), Rainer Brüninghaus (p, synth), Peter Giger (ds, perc), Ralf Hübner (ds on A2), Ack Van Rooyen (flh), Südfunk Symphony Orchestra Stuttgart (Strings [Cellos] ) Recorded December 1973 at Tonstudio Bauer, Lu…

(ECM1021) Keith Jarrett, Jack DeJohnette: Ruta and Daitya (1971) ここからボクが知るECMがはじまる

Keith Jarrett(p, el-p, org, fl), Jack DeJohnette(ds, perc) Recorded at Sunset Studios, Los Angeles

(ECM1011) David Holland, Barre Phillips: Music From Two Basses (1971) ECMらしいもの、が宿った瞬間

David Holland(b), Barre Phillips(b, cello) at Tonstudio Bauer in Ludwigsburg.

(ECM1009) Chick Corea: A.R.C. (1971) 分解寸前の音が孕む力

Chick Corea(p), David Holland(b), Barry Altschul(ds) Recorded on Jan. 11, 12 and 13, 1971

(ECM1008) Robin Kenyatta: Girl From Martinique (1970) 大分近づいてきた

Robin Kenyatta(as, fl, perc), Wolfgang Dauner(clavinet, p), Arild Andersen(b), Fred Braceful(ds)

(ECM1006) Wolfgang Dauner: Output (1970) とにかくジャケット趣味が....

Wolfgang Dauner(p, ringmodulator, clavinet), Eberhard Weber(b, cello, g), Fred Braceful(ds, perc, voice) Recorded on September 15. and October 1. 1970

(ECM1001) Mal Waldron: Free At Last (1969) 音の美しさと作り上げられた「奇妙な音世界」の微妙なアンバランスが愉しい

Mal Waldron(p), Isla Eckinger(b), Clarence Becton(ds)