K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1974

Sun Ra: Space is the place (1974)断片化した一つ一つが1970年頃の濃厚な空気を

昨年公開されて気になっていた映画: Amazonで配信(100円)していたので観た。 サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(字幕版) サン・ラー Amazon 完全にイってしまった感じの映画なんだけど、断片化した一つ一つが1970年頃の濃厚な空気を伝えていて(…

Cedar Walton: Pit Inn (1974) 村上春樹の文章はともかく

Cedar Walton(p), Sam Jones(b), Billy Higgins(ds) Engineer [Recording, Remix] – Yoshihiro Suzuki Producer: Toshinari Koinuma Producer [Album Produce, Direction]: Yasohachi Itoh, Yukio Morisaki Recorded live December 23, 1974 at "Pit Inn", T…

Jeanne Lee: Conspiracy (1974) 儚い夢のスナップショットを聴くような

Jeanne Lee(voice), Gunter Hampel(fl, p, vib, cl), Mark Whitecage, Sam Rivers(ss, ts, fl), Allan Praskin, Perry Robinson (cl on B2), Marty Cook(tb on B2), Jack Gregg(b), Steve McCall(ds) Recorded by [Ensemble Tracks] George Klabin Recorded …

Charles Mingus: Mingus At Carnegie Hall Deluxe Edition (1974) complete盤/Deluxe Edition盤考

Charles Mingus(b),John Faddis(tp), George Adams(ts), Hamiet Bluiett(bs),Don Pullen(p), Dannie Richmond(ds) on 6, 7, in addition to above: Charles McPherson(as), John Handy (as, ts), Rahsaan Roland Kirk(ts, stritch) Recorded live at Carnegi…

Jaco Pastorius(1974, IAI) Paul Bleyのon the corner

Jaco Pastorius(b),Paul Bley(p), Pat Metheny(g), Bruce Ditmas(ds) Engineer [Mixing] : David Baker Engineer [Recording] : Jan Rathbun Producer: Paul Bley Recorded in NYC, Blue Rock Studio, June 16, 1974. Released: 1976

Paul Bley, Jimmy Giuffre, Bill Connors: Quiet Song (1974) あまり語られることのないアルバムのように思うが

Paul Bley (p), Jimmy Giuffre (cl, fl, ts), Bill Connors(g) Recorded November 14, 1974 at Generation Sound Studio, NYC

Shirley Scott: One For Me (1974) 掌にのるような

Shirley Scott(org, Mellotron on B3), Harold Vick(ts), Billy Higgins(ds), Jimmy Hopps (Cowbell onA2)

Lee Konitz, Red Mitchell: I Concentrate On You - A Tribute To Cole Porter (1974) レッド・ミッチェルの存在感(コニッツ追悼)

Lee Konitz(as), Red Mitchell(b,p) Recorded at "Rosenberg Studie", Copenhagen July 30, 1974

(WATT1) Carla Bley: Tropic Appetites (1974) 苦手だった70年代カーラだけど

Carla Bley(Voice, recorder], p, clavinet,org, marimba, celesta, perc), Michael Mantler(tp, tb), Gato Barbieri(ts, perc), Toni Marcus(vln),Howard Johnson(Voice, cl, b-cl, ss, bs, bass-sax, tuba), David Holland(b, cello), Paul Motian(ds, per…

(ECM1050) Jan Garbarek, Keith Jarrett: Belonging (1974) クリステンセンの入り口

Jan Garbarek(ts,ss), Keith Jarrett(p), Palle Danielsson(b), Jon Christensen(ds) Recorded April 24 and 25, 1974 at Arne Bendiksen Studio, Oslo

Paul Bley: Solo and duo from 70's radio (1974, 1977, 1978, 1979) 1970年代後半のブレイ

Paul Bley(p), Glen Moore, Gary Peacock(b) Live at Stuttgart, Germany, March 19, 1974. Live in Paris, France, January 30, 1977. Live in Paris, France, 1978. Live in Ljubljana, Slovenia, June 1979.

Keith Jarrett: Backhand (1974) 音の美しさと作り上げられた「奇妙な音世界」の微妙なアンバランスが愉しい

Keith Jarrett(p, wood fl, ss, perc), Dewey Redman(ts, perc), Charlie Haden(b), Paul Motian(ds), Guilherme Franco(perc) Recorded October 9 and 10, 1974, at Generation Sound Studios, New York City.

Ana Mazzotti: Ninguem Vai Me Segurar

典型的な1970年代の「クロスオーバー」で何とも懐かしく心地良し。

Jaco Pastorius, Pat Metheny, Bruce Ditmas, Paul Bley

ブレイを結構聴くようになって、改めて聴き直すと、ジャコ・パストリアスやパット・メセニーのアルバムとしては確かにピンとこない。特にパット・メセニーは何だかなあ、の感じ。だけど、シンセサイザ・ショウ以降のブレイの電気ピアノのアルバムとしては、…

Randy Weston: Carnival- Live At Montreux '74

昔からArista Freedomのランディ・ウェストンが気になっていたのだけど、ようやく安レコードと巡り会って購入。ランディ・ウェストンはアフリカという程、アフリカ的な音を聴かせることがない印象があって、どうも聴き所がわからない。

Marion Brown: Sweet Earth Flying

インパルス盤というと,1960年代のコルトレーンを筆頭に数多くの名盤をまず思い浮かべる。1970年代に入ってもキース・ジャレットのアメリカン・カルテットなど出しているが、往年の盤質からは劣化し、薄いダンボールジャケットにペラペラのレコード。他のレー…

峰厚介: Out Of Chaos

これで菊地雅章関連で欲しい音源は揃ったかなあ。1960年代の音源は要らないなあ、と思うし。存外に安価にレコードが入手できたのだけど、聴いてみると音がおかしい。多分、購入後殆ど聴かれていない「休眠中のレコード」だったのだ。そんな訳で、タオルでの…

Roy Brooks: Live At Town Hall (1974) CAFE INCUSでヤラれた盤

CAFE INCUSでヤラれた盤、即日で入手した。 そんなアルバムって、聴きはじめて1分くらいで引っ張られている。後でじっくり聴くと、がっかりすることもあるのだけど、曲の導入部の高揚感は大切だ。これもアフリカ回帰的な打楽器・ドラムソロから、先日亡くな…

Cecil Taylor: Silent Tongues: Live At Montreux '74 (1974) 最初に買った彼のレコード

昨日、セシル・テイラーが亡くなった。特に感慨はない。巨星であるほど空高く、そもそもが現の人と思えなかったりするから。ジャズの巨人と呼ばれる数少ない生き残り、の一人だし。 最初に買った彼のレコードはコレ。1979年だから、演奏から5年あまり。カッ…

Keith Jarrett: Treasure Island (1974) キース・ジャレットのジャズロック

1980年頃購入して、ほとんど聴かずに40年近くなる。買ってばかりじゃなくて、聴き直そうと思った。 ジャズを聴く入り口がケルンで、その後にレコードを集め、その係累から聴く奏者を広げていったような所がある。だからフリー・ジャズへの入り口は、キース・…

Richard Davis: Song For Wounded Knee (1974) リチャード・デイヴィスの電気ベース

昨日、富山で入手したレコード。初めて見た。このFlying Dutchman、ロニー・リストン・スミス、ガトー・バルビエリとか、フリー的な味を振りかけた(後で云う)フュージョンに特長があるのかな、と思う。かつてインパルスのプロデューサーだったボブ・シール…

Andrew Hill: Invitation (1974) 矛盾を内包したような不思議な印象

ソファーで居眠りしていた。夜中に眼が覚めて、思い出したようにヒルのアルバムを聴いていた。フリー・ジャズとも云えるような、云えないようなピアノ。 一音一音の打音の力強さ・明確さと、音総体の輪郭が溶け・揺らぎ、それが浮遊感を醸し出す。また音数は…

Misha Mengelberg, Han Bennink: Einepartietischtennis (1974) ライヴにより近い、奏者達との時間の共有感覚

レコードを入手した。予想以上に楽しい。ミシャとベニンクが作る音場のなかに放りこまれる。確かに、ベニンクは床を叩いたり、鋏をシャカシャカやっている。それを楽しむ観客の吐息を感じる。 弾けるようなタイム感覚、それが彼らの魅力。音の微係数がより明…

Cecil McBee: Mutima (1974) マクビーを聴け、という自作自演の楽しいアルバム

いつだったかレコード屋で見かけて購入した一枚。何となく米盤が欲しい一枚だけど、安価だったので日本盤で。まあ、いいかな、とも思う。こんなアルバムまで日本盤でフォローされていた時代が、今となっては懐かしい。 「ロフト・ジャズ運動(?)」の後、India…

和田直: Blues World (1974) 植松孝夫のテナー

TBMは気になるレーベルだったので、レコード屋の店頭で値頃なものを見つけたら、適当に買うような集め方。沢山はないけど、少なくはない、手元にあるのは。そんな買い方の弊はレコード一枚一枚への思いが薄いので、ある枚数限度を超えると、二枚目を買っう羽…

Jaco Pastorius: Modern American Music...Period! The Criteria Sessions (1974) 驚くべき録音

2014年のrecord store dayで出たアルバムらしいが、知らなかった。1974年にフロリダで録音された、驚くべき録音。 1976年にEpicから出たデビュー・アルバム「Jaco Pastorius」の下敷きとなるデモ。既に1974年にジャコがジャコである音楽をやっていた、という…

(ECM1077) Edward Vesala: Nan Madol (1974) エキゾチックで不思議な音空間

ECMを聴く安心感、はアイヒャーの音世界がある種の予定調和のなかにあって、様々なジャズ周縁の音の断面を見せてくれて、新鮮な驚きを与えてくれる確信、から来ることは間違いない。1970年代から80年代、リアルタイムに感じたECMはそんな感じで、今、それを…

高木元輝、加古隆: Jazz A Maison De Japon, Paris (1974) パリの日本人

パリの日本人、は藤田ばかりでなく、ジャズ奏者も。今も沖至はパリじゃないかなあ。 これはメシアンのもとで学んでいた加古隆と高木元輝のコンサート。30年前に加古のレコードの積もりで買って、放置していたもの。 高木元輝が気になって聴いてみたが、これ…

Nana Vasconcelos: Novelli (1974)とAfricadeus (1973) ナナの音

フランスSaravahのアルバム。このアルバムとAfricadeusがカップリングして、CDになっているようで、apple musicにアップされている。 はじめてAfricadeusを聴くが、凄い。アフリカ色の強い、打楽器とvoiceのソロ。 加飾がない、生のナナを聴くような気分だ。…

Duke Ellington: Duke's Big 4 (1974) 忙しいときの慰み

最近の忙しいときの慰み、のような感じなのだけど、仕事の手を止めて、いろいろな方々のブログでのディスク紹介を眺め、apple musicで探すのが愉しい。ツボに嵌まったら、ニヤリとして、その音を流しながら仕事に戻る。 これもそんな一枚で、渋いディスクの…