K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1971

Albert Ayler: Holy Ghost (1960-1971) 10枚組CDセットの内容(大友良英の番組で聴いてから気になっていたが、ようやく入手)

箱を片付けると、記録的なものがわからないので、電子データに。

佐藤允彦: Transformation '69/'71 (1969,71) ついに念願のレコードを入手

1969年のパラジウムを聴くと、確かにECM的な音空間というのか、ポール・ブレイ的な音空間が見事に結実していて、それでいてブレイやコリアの複写と感じることはなくて、佐藤允彦達の音であることに驚いていまう。フリージャズ的な香辛料は効いているのだけど…

佐藤允彦: Penetration (1971) 日本のジャズの切っ先

佐藤允彦: Penetration (1971, Tohiba ) A. Poise(佐藤允彦) 21:53 B. Route 29 E(佐藤允彦) 18:51 佐藤允彦(p), 荒川康男(b), 小津正彦(ds) Recorded on 6th November, 1971 at Berlin Jazz Festival, Berlin, Germany

渡辺貞夫: Paysages(1971)銀界/ポエジーと通底する菊地・ピーコック・富樫のアルバム

渡辺貞夫(as、fl、sn), 菊地雅章(p), Gary Peacock(b), 富樫雅彦(perc), 村上寛(ds) June 22, 1971, CBS/SONY 1st Studio, Tokyo

Helen Merrill With Gary Peacock Trio: Sposin' (1971) Gary Peacockの日本での録音

Helen Merrill With Gary Peacock Trio: Sposin' (1971, Storyville) A1. The Thrill Is Gone 7:11A2. My Man 4:29A3. If You Could See Me Now 5:48B1. Sposin' 1:59B2. In A Sentimental Mood-Once Upon A Summertime 5:38B3. Angel Eyes 5:53B4. Until It…

Thelonious Monk : The London Collection (1971) モンクのLast date

Thelonious Monk(p), Al McKibbon(b), Art Blakey(ds) Recorded at Chappell Studios, London 15th November 1971.

Don Cherry:Blue Lake (1971) Free jazzという呪縛を離れ

Don Cherry(tp, fl, p), Johnny Dyani(b), Okay Temiz(ds) Recorded live in Paris, France on April 22, 1971.

Areski: Un Beau Matin (1971) 砂漠の音楽

Areski(performer), Jean-Charles Capon(Violoncello), Benoit Charvet(fl, b), Brigitte Fontaine(vo)

Keith Jarrett: Birth (1971) キースの多楽器傾向

Keith Jarrett(p, banjo,recoder, ss, steel ds, voice), Dewey Redman (ts, cl, perc), Charlie Hade(b, steel ds), Paul Motian(ds, perc)

Keith Jarrett: El Juicio (1971) 草の匂いがするような明澄な音

Keith Jarrett(p, ss, fl, perc), Dewey Redman(ts, perc), Charlie Haden(b, perc), Paul Motian(ds, perc)

(JAPO60001) Mal Waldron: The Call

電気ピアノが存外に面白い

Sam Rivers: Hues

先週の買い物で、(多分、全部聴いていないけど)このアルバムが一番じゃないかなあ。リヴァースのサックス(いや音楽だね)に魅了された。純度が高いジャズだから。BNの4000番台的な音の延長線でありながら、しっかりと1970年代のパルス的ビートの上で音を…

Harold Land: A New Shade Of Blue(1971) ハロルド・ランドって

最近、再発でレコードが出るようなので、spotifyで聴いてみると面白い。rare groove枠(よう分からん)で再発されるような感じだけど、こんなアルバムに陽が当たるのはいいことだ。再発を買わなくても、メインストリーム盤も普通価格(だから再発より安い)…

Keith Jarrett: The Mourning Of A Star (1971)

名盤でも何でもないが、好きなアルバムだ。 キース・ジャレットの可能性が詰まったアルバムだなあ、と思う。26歳の奔放な彼。確かに星の煌めき、星夜のときめきのようなものを音にしようと奮闘している。 この後10年ちょっとで、ソロと(スタンダードの)ト…

Steve Reich: Drumming (1971) この録音から伝わる「骨格」から

ジャズ・ファンがライヒを知るのは、多分、ECMから出たMusic For 18 Musiciansを通じてではなかろうか。まだNew Seriesなんか無かった頃だ。ゲッツ・ジルベルトでボッサ・ノヴァを知り、Native DancerでMPBを知るのと同じようなものだ。18人の演奏家からミニ…

Pharoah Sanders: Thembi

ボブ・シールのプロデュースでもヴァン・ゲルダーの録音でもないアルバム。だから70年代の空気を一杯吸い込んだようなインパルス盤。スカっと抜ける音が1970年代の米盤らしく気持ちよい。

Heiner Stadler: Brains On Fire Vol. 2 (1971-73) だからレコード屋に行かなきゃ

ジャケット買いだ。レコード屋に行く前、CAFE INCUSでMtumeのspiritualモノを聴かされたから、かもしれない。ジャケットを見て、strata east の親戚と勘違い、手から離れなくなったのだ。ディーディーとレジーの名前をみたから、まあ大丈夫と。帰宅して見る…

渡辺香津美: Infinite (1971) 1970年代はじめの日本のジャズの熱気の塊

渡辺香津美をはじめて聴いたのは日野元彦の流氷。その後、KYLYN LIVEかな。あまりクロスーヴァーは聴かなかったから、spice of lifeで気持ちのハマルまで、あまり聴かなかったが。 これは昨日届いたアルバムのうちの1枚。 最近まで存在を知らなかったアルバ…

Miles Davis: A Tribute To Jack Johnson (1971) ああ、ずっと聴いていたい

このアルバムのA面, Right offは何回聴いたか見当がつかない。コブハム、ヘンダーソンが刻む上でのマクラフリンが格好良すぎて、、、なのだ。creditを見て、ハンコックやグロスマンが入っていることに気がついたが、意識に残っていなかった。ギタートリオと…

Barre Phillips: For All It Is (1971) 無心で聴きたい音

随分前に購入したレコード。バーレ・フィリップス祭り的に連続で聴いた。 ベース4人の重厚な低音に加え、打楽器を加えたことで、実に色彩豊かな音になっている。とは云え、全てがフィリップスの「作曲」であり、同じFieldの音であることを強く主張している…

Attila Zoller, Masahiko Sato: A Path Through Haze (1971) 1970年前後のジャズの清新な音空間

実に素晴らしいレコード。1970年前後のジャズの清新な音空間、コリアのトリオやゲッツとのアルバム、から地続きの空気のなかにある。パラジウムでの才気煥発、のような印象がさらに深みと躍動感を帯びたような佐藤允彦トリオに驚く。ドラムが富樫雅彦から小…

Earl Hines Plays Duke Ellington (1971) すっと入ってくる感じ

フェニックスで買った安いレコード。 エリントン曲集は数多くあるのだけど、ボクの好みはエリントン自身のCapitolのトリオ。とてもリラックスした演奏で、曲の美しさのようなものに浸ることができる。他の演奏は、彼の「奇妙な味」を彼らの解釈で誇張したよ…

Gary Burton: Live In Tokyo (1971) ベースが与える躍動感

どうも1970年代のバートンのバンドには、もっさりとした印象があって、また経時変化による劣化が大きい、印象がある。ジャズ・ロックと称する音楽が好きでない、のもあるし、実際、その完成度が低いように思える、こともある。 このレコードはそんな印象を払…

Phil Woods And His European Rhythm Machine: At The Frankfurt Jazz Festival (1971)グループ表現としてのスピード感

昨日、ディスクユニオンで購入したレコード。米Embryoの原盤だけど、1970年代のレコードはリアルな感触が残っているので、原盤という感覚はない。 ボクはウッズのヨーロピアン・リズム・マシーンは結構好きで、アルト・サックスを聴くというよりは、グループ…

CTI時代のRudy Van Gelder (Hubert LawsのThe Rite Of Springを聴いて)

結局はヴァン・ゲルダーの活動がどのように終焉したのか、気になっている。wikiとかネット情報をみても、CTIの破産(1977年)のあと、クリード・テイラーもヴァン・ゲルダーも目立った活動はなくなっている。おおよそ40年弱前のこと。ヴァン・ゲルダー50代、…

Weather Report: Live In Germany 1971 奔放な音の応酬

ボクが聴きはじめたのはジャコの時代であり、それがまさに1970年代後半の「時代のジャズ」だった。それがとても気に入っていて、その感覚でヴィトウス時代を聴くとピンとこなかったのは事実。 今になって改めてこの時期の音源を聴くと、実に素晴らしい。マイ…

Weather Report: Weather Report (1971) Vitousの新譜と関連して

Joe Zawinul(p, key), Wayne Shorter(sax), Miroslav Vitous (b), Alphonze Mouzon(ds), Airto Moreira(perc)

Gary Peacock: Voices (1971) 電気・ピアノとアコウスティック・ピアノでの彼の音の流れの違い

当時、CBSソニーから出た日本滞在中のGary Peacockのアルバム2枚のうち1枚。もう一枚はEastward。より、Peacockのベースに焦点をしっかり合わせたアルバム。滞日中、6枚(だったかな)の日本制作のアルバムにcreditされているそうだけど、あとの4枚は日…

菊地雅章: Poesy (1971) 吸い込まれるような音の奥行き・そして音だけ残った

昨日遅く、訃報を知った。彼は生きているときから、遠くにいる人であった、ように思う。 後ろ姿すら見えない、遠くにいる人から、まれに贈られる音を享受してきた。 今、そして音だけ残った。 ボクは改めてスストとポエジーを聴いた。強いビート音楽と静謐な…

Thelonious Monk: The London Collection Volume 1(1971) あの本を読んだから、じゃなくて

夜明け前に、また目覚めた。しばらく白んでいく空をみてから、コヒーを入れた後、針を盤面に下ろした。気が付くと、戸外は随分と明るくなってきた。 一ヶ月くらい前にお茶の水で買ったLPレコードをようやく聴いている。セロニアス・モンクのソロ、って書くと…