K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

アート・ペッパー:ストレート・ライフ(1981)あの瞬間に輝いた彼を知りたく

ストレート・ライフ: アート・ペッパー衝撃の告白自伝 作者:アート ペッパー,ローリー ペッパー スイング・ジャーナル社 Amazon ボクがジャズを聴きはじめた1979年頃、確かに輝きを放っていた彼、アート・ペッパーをもう少し知りたくなった: ということで、…

カンパニー社の本

カンパニー社の本の仕上がりが好きだ。手に取りたい欲望を喚起する: ということで入手。 昨年も買ったが、結局、忙しいと日めくりしなかったなあ。タマに広げると、そのレコードが欲しくなるのはなぜだろうか?だから神棚に置いておこうかな。 岡島さんの本…

元日の光景

六甲山系を軽く歩く

J JAZZ - Free and modern Jazz albums from Japan: 日本のジャズのレコードへの偏愛に満ちた

気になっていた洋書を購入。 邦題、帯付き。日本のジャズのレコードへの愛、いや偏愛が溢れている。素晴らしい。やはり破断線が1969年に。空気が不連続に変容。

Michel Graillier, Riccardo Del Fra: Soft Talk (2000)  澤野工房物語を読んで思い出した

Michel Graillier(p), Riccardo Del Fra (b) Engineers: Sylvain Thevenard, Gérard De Haro, Gilles Olivesi Producer: Philippe Ghielmetti Recorded June 8,9,10, 2000 and Mixed July 7, 14, 2000 at Studio La Buissonne, Pernes Les Fontaines.

吉田ルイ子:ハーレムの熱い日々

レコード屋入口脇の書架の一角からの視線に射抜かれた。この本を読んだのは半世紀ほど前。公民権運動の熱気、そしてハーレムと書き手の熱気が心に残る本だった。合掌。

辻まこと:山の画文集、辻まことの世界、虫類図譜

最近になって入手した辻まことの書籍。ダダイスト・辻潤と婦人運動家・伊藤野枝の息子。伊藤野枝はアナキスト・大杉栄とその幼いおい橘宗一ととに関東大震災のとき、甘粕正彦ら憲兵隊に惨殺されている。辻まことは、タイミングによっては伊藤野枝とともに殺…

小沢昭一:日本の放浪芸(1970-)切り捨てられた猥雑さを可視化する

うっすらと記憶している。小沢昭一のラジオ放送。親父世代、昭和一桁。猥雑な感じが嫌で、すぐ消したなあ。 平成に入って沖浦和光「幻の漂泊民・サンカ 」のなかで、著者が幼少の頃、箕面の街道筋で商家だった実家に立ち寄る旅芸人の話が印象的。街道や川筋…

大谷能生:20世紀ジャズ名盤100(2024)読むレコードもまた

ボクはレコード・ガイド本が好きだ。読むレコードもまた好きなのだ。 いや、耳の継戦能力が衰えつつあるなか、だんだん読むレコードも好きになってきた。要は沢山のアルバムを知りたいのだ。

粟村政昭:ジャズ・レコード・ブック改訂新版(1975、東亜音楽社)ようやく手に入れた小さなガイドブック

ジャズ・レコード・ブック―キング・オリヴァーからアルバート・アイラーまで (1968年) (TOA Popular Library〈6〉) Amazon ようやく手に入れた小さなガイドブック。噂には聞く名著である。流通している本の数が少ないようで、入手に難渋。 私がレコードを買…

小川隆夫:ジャズ・クラブ黄金時代 NYジャズ日記1981-1983(2023)ちょっと追記(当時のコロンビア・レコードの契約ミュージシャン)

ジャズ・クラブ黄金時代 NYジャズ日記1981-1983 作者:小川 隆夫 シンコーミュージック Amazon 新刊。1950年生まれの著者がマンハッタンへ行きたい一心で、同地の医大へ留学したときの話。苦心惨憺して留学に至り・勉学に励む様子も書いているが、本当か、と…

新年の古本@オヨヨ書林 せせらぎ通り店

本もレコードも収容能力を超えつつある。とは云え、の新年。 山の本が好き: 田村隆一も見かけたら。古本の匂いとともに、失われた20世紀に意識を飛翔させるのだ。

ジャズ録音日調査委員会(編):日めくりジャズ366 2024年版(カンパニー社)工藤氏の出版はおもろい

インディー出版社の雄(か?)であるカンパニー社からの新著(本か?これ)。 カンパニー社の本のマニアックな雰囲気が好きで、必ず入手している。財布が傷まない程度の出版周期も好ましい。忘れた頃にやってくる。 日めくりのカレンダーになっていて、背を…

非ジャズ音楽本いくつか(真保安一郎:初盤道、毛塚了一郎:音街レコード)

暫し本シリーズ。レコードコレクター本にはつい手が出る。 初盤道 究極のアナログレコード攻略ガイド 作者:真保安一郎 DU BOOKS Amazon 主にロック方面、それもmass-productionされたレコードの本。ジャズからすると、ファンも多く、故にレコードのプレス枚…

服部文祥:北海道犬旅サバイバル(2023、みすゞ書房)これを登攀記・冒険譚と理解しなければ抜群に面白い

北海道犬旅サバイバル 作者:服部文祥 みすず書房 Amazon これを登攀記・冒険譚と理解しなければ抜群に面白い。かつて、彼の初?の著作「サバイバル登山家」をみすゞ書房から購入したが、面白くないので読むのを止めてしまった。彼のサバイバルって、ポイント…

高橋杉雄:日本で軍事を語るということ 軍事分析入門(2023、中央公論新社)まだ冒頭しか読んでいないが

日本で軍事を語るということ 軍事分析入門 作者:高橋杉雄 中央公論新社 Amazon 防衛研究所の安全保障の研究者による新著。 冒頭の文章で、自分の認識のズレを一撃された: このことが世界に突きつける意味は重い。戦争が起こる可能性の予測ができないのだと…

中牟田貞則と篠田昌已(最近出版された本)

(CD付き) 中牟礼貞則 孤高のジャズ・インプロヴァイザーの長き旅路 (リットーミュージック) リットーミュージック Amazon 我方他方 サックス吹き・篠田昌已読本 共和国 Amazon たまたまなんだけど、まるで正反対の二人の本を入手。 何が正反対かというと、生…

ボクのBlue Noteことはじめ(キングレコードのガイドブック)

日本製ブルーノート盤は,1970年代になって,まずは東芝から。その後、1977年頃からキングに版権は移動。1983年に再び東芝に移動している。ボクにはよくわからないが、キング盤が人気だそうだ。 ボクがジャズを聴きはじめたのが1979年。熱心にスィング・ジャ…

新春初ランと体調不良で萎えた気持ちに蹴りを入れるつもりで読んだ本

11月下旬に発熱(コロナではない、扁桃腺)し、喉の腫れ・咳が引くまで2週間。体調回復の余裕を与えない多用の日々で、随分走っていなかった。 年内に済ませたかった仕事を大晦日に片付け、正月はぐったり。2日になって、ようやく走ろうか、という気持ちが…

石川県立図書館で古本の催事

昨日に続き、恢復期の散歩。小立野を歩く。残念ながら紅葉には遅かったが、遅まきながら新設の図書館へ。 人が集まる箱モノ、イベントは苦手なのだ。図書館前には食品の販売車まり、賑わっている。某釜元類似の蓮根柄の販売車もあり、可笑しい。脳内に苦手警…

清水睦夫先生の著作(スラヴ民族誌など)

今更ながらに入手した高校の恩師・清水睦夫先生のスラヴ民族史の研究が面白い。 中田考の新著で、改めて米国、西欧的価値観を相対化することも必要だな、と思ったところで、清水先生を強烈に思い出した。古代ローマからの法灯は中世ローマ帝国たるビザンチン…

沢木耕太郎:天路の旅人(2022) 45年前に読んだ忘れ得ぬ秘境西域八年の潜行(芙蓉社)の著者に迫るか

驚きの本が出版された。沢木耕太郎「天路の旅人」。 45年前に読んだ忘れ得ぬ本「秘境西域八年の潜行」(芙蓉社)の著者・西川一三が戦時中に密偵として潜入したチベットの記録。原稿3200枚の大著。 これらの記録で書かれなかった、その後の西川一三のことが…

お茶の水へ(カンパニー社の新刊本、類家CD、ジェフ・パーカーのレコード他)

思い起こすと、お茶の水にレコード買いに来るようになって、40年を随分と超えてしまった。 脳内は記憶容量、書き込み速度は随分劣化したが、脳内回路はちっとも進化していない。くそっ。 マイルスの自伝はいつか買おうと思っていたので。そしてカンパニー社…

近藤等則: イズラエル(1993-94) IMAを解散した直後の「CD本」

近藤等則(tp, electronics) M-1, 4, 7, 8, 9, performed at the Negev Desert, M-11 performed at the Eingedi, M-12 performed at jazz club, Jerusalem, M-13 performed by the Sea of Galilee, December 1993. M-2, 3, 5, 6, 10 recorded in Amsterdam, J…

コレット・マニー(カンパニー社の本フェチ)

実はカンパニー社の本がとても好きだ。凝った意匠のマイナーレーベルのレコードを買う、そんな感覚と同じ。 このコレット・マニーの本、表紙を含め柔らかな仕上がりで、手に優しい。数ページ読んだが、惹き込まれそう。楽しみ。 本を読みながら聴こうと、10…

今日届いたレコードと本(The awakeningと左川ちか)

今日届いた今日届いたレコードと本。amazonから同梱で届いた。 The awakeningと左川ちか。どちらも、とても好みなのだけど、どうも相性があまり良くない。この本を開くとき、は無音の方がしっくりくる。

村井 康司:ジャズ喫茶に花束を―ジャズ喫茶店主九人が語る「ジャズの真実」(2002, 河出書房新社)

ジャズ喫茶に花束を―ジャズ喫茶店主九人が語る「ジャズの真実」 作者:村井 康司 河出書房新社 Amazon 著者の村井 康司は同世代。彼は高校時分から熱心に聴いていたようで、ちょっとだけリアルな体験が早い。やはり言外の感覚、のようなものが近いので、膝を…

現代思想 2014年7月号(特集 ロシア)再び戦争の世紀に戻る中で

ウクライナ危機の段階で購入した古書。ウクライナのネオナチ、なるものを調べようと思い購入。その後、読む前に開戦に至り、驚いた。 クリミア併合の後に緊急出版されたようだ。筆者によってはロシア寄りの微妙な表現が目につくが、驚かされるのは混沌とした…

オヨヨ書林せせらぎ通り店:実店舗での古書購入(何年ぶりだろうか)

引き籠もり体質で出歩かないうえにコロナ禍。実店舗での古書購入は何年ぶりだろう。散歩のついでに古書店へ。 思わず手にとったなあ。1990年代の中国奥地の旅行記。通信網未整備と開放路線があわさり、一番自由に歩くことができた時期ではないか? 根深誠の…

つげ義春: 別離・後編(COMIC ばく 1987年夏季号) 最後の雑誌掲載漫画

つげ義春が描いた最後の漫画。今から35年前。藤原マキ夫人の癌発症からの不安神経症に悩まされる日々、とうとうこの掲載を最後に筆を折っている。つげ義春の漫画掲載を目的に作られた雑誌であるCOMICばくも次号(つげの漫画は掲載されていない)で力尽きる。全…