K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

1997

菊池雅章/Tethered Moon: Plays Jimi Hendrix+(1997) 今日が命日、らしいので

菊池雅章(p), Gary Peacock(b), Paul Motian(ds) Recorded on Oct., 7 and 9, 1997.

Lee Konitz, Paul Bley: Out Of Nowhere (1997) 期待値が大きすぎたか。。。

Lee Konitz(as), Paul Bley(p), Jay Anderson(b), Billy Drummond(ds) Recording: Josiah Gluck Producer: Nils Winther Recorded April 1997.

梅津和時: 沖縄浮浪(1997) 音の私小説のような

梅津和時(as, ss, cl, b-cl) 録音:藤村保夫

佐藤允彦、豊住芳三郎: The Aiki 合気 (1997) 針を下ろした瞬間から来た

佐藤允彦(p)、豊住芳三郎(ds,perc) Recorded live on the 26 th March 1997 at C・S・Aka-Renga, Yamaguchi City, Japan by Takeo Suetomi

坪口昌恭プロジェクト: 東京の宇宙人 (1997)今更なんだろうが, Mr.GoneよりWRらしい魅力に溢れている

坪口昌恭 (key,vocoder,voice) , 菊地成孔(ss,ts,bs,DJ) , 水谷浩章 (el-b,b) , 外山明(ds,djembe,hi-hat)

Denny Zeitlin: As Long As There's Music (1997) 2000年頃の個人状況とヴィーナス盤

Denny Zeitlin(p), Buster Williams(b), Al Foster(ds) Recorded at Clinton Studio "A" in N.Y. on December 5, 1997.

備忘:浅川マキのFM放送音源(1981, 1997) ラジオを介した「送り手」と「聴き手」の距離感

Youtubeでの放送音源。聴いていると、今はすっかり消えたような気がする「ラジオと親密だった時代」の音だな、と思う。 勿論、音源ははじめて聴くのだけど、ラジオを介した「送り手」と「聴き手」の距離感の良さ、を思った。手が届きそうで、わずかに届かな…

Fabio Caramuru : Tom Jobim

このアルバムではジョビン集。1枚目は1997年のピアノソロ、2枚目はベースとのデュオ。 この人のピアノは軽妙でありつつ、さりげない残響音がとても綺麗。所謂イージーリスニングと紙一重ではあるが、肉体を感じさせないほどの一音一音の軽さ、が丁寧に作ら…

Ben Monder: Flux

Ben Monder: Flux (1997, Songlines Recordings)1. Muvseevum 6:402. Flux 8:323. Food For The Moon 8:134. Red Shifts 2:025. Jello Throne 9:486. Don't Look Down 5:117. Orbits 7:058. O.K. Chorale 7:399. Lactophobia 3:1110. Propane Dream 8:33Ben …

Josje Ter Haar, John Snijders: Morton Feldman/ For John Cage (1997) フェルドマンやケイジの名前で思わず入手した一枚

ミニマルのように音が繰り返えされる。しかし、そこに律動のようなものは薄く、音の切片のようなものが、弱い光りを乱反射させながら、ひらひらと漂う。ひらひら、と形容した音の動きは軽く、ふわっとしているのだけど、そのような音が重ねられ構築された総…

菊地雅章: M(1997) 端麗な音

ふっと思った。端麗な酒は軽く、水のように流れる。それは水に希釈されたようなものだろうか。ただ流れるだけのために、あるのだろうか。だけど、流れた後の匂いや、淡い感触がもたらす大袈裟でない愉悦は、日本酒とともに過ごす時間にある。 このアルバムも…

Erykah Badu: Live (1997) 疲れたときは

最近は忙しく、そんなときはこんなのを聴いている。ネオ・ソウルと呼ばれるのかなあ、よくわからないけど。70年代のソウルの延長線上であり、またライヴなんかはジャズっぽくもあり、よくグルーヴしていて気持ち良い。 アヴァンギャルド・モノは面白いのだけ…

菊地雅章: Aftert hours 2 (1997) 僅かな音の引力、のようなもの、そしてLittle Abi

僅かな音の引力、のようなもの、を感じる。音の数が減れば減るほど、その引力が強まる。 その重力場のようなもののなかで、音が光彩を放つ。菊地雅章のピアノを聴いていると、そんな印象を受ける。 とにかく流れるようには音が出ない。音を確かめるように、…

Kenny Barron, Mino Cinelu: Swamp Sally (1997)まだまだ気忙しいから、またまたケニー・バロン

これも密かに好きなアルバムで不思議なジャズの音が溢れている。ケニー・バロンは端正なジャズ・ピアノ弾き。その演奏を楷書とすると、稀に草書のプレイに遭遇する。このアルバムがそうで、打楽器のミノ・シネルと筆を振り回して墨を飛ばし合いしているよう…

Gene Bertoncini: Jobim - Someone to Light Up My Life

源助大根の滋味で、なんとなく思い出した1枚はGene Bertoncini のギターソロでのJobim曲集。

Han Bennink :3 (1997) Last Dateから三十余年経ても変わらぬ変な味

Michiel Borstlap目当てで買ったが,そんなことがどうでもいいくらいライブ録音の空気がいきなりDolphyの"Last Date"なのでぶっ飛んだ.Han Benninkが作る空間がすでに出来上がっているのだ.あわせて,欧州特有の乾いた空気が作り出す音が一音・一音響いて…

Pat Martinoをもうちょっと聴いてみたい

文章を書くと,脳髄のいずこかに記憶のアドレスが強く打ち込まれるのだろう.Pat Martinoについて書いたり,聴いたりしているうちに,気持ちの奥のほう,きっと物理的な脳のいずこかの化学反応が進み,アクティベーションがあがっ てきたように感じる.気が…