K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Nora Sarmoria: silencio intenso (2013) 飛び跳ねる音場・限りない静寂

昨日のジョイスの再発CDに続き、これもディスク・ユニオンのラテン音楽コーナで捕まえた一枚。アルゼンチンのノラ・サルモリアの新譜。前作はオーケストラだったのだけど、これは小編成。昨日のジョイスのアルバムもそうだけど、小編成のほうが好きだな。ピ…

Joyce: Passarinho Urbano(1977) 都会の小鳥、のうた

都会の小鳥、のうたという邦題。先日、ディスク・ユニオンのラテン音楽コーナに行ったら、再発CDに惹き付けられた。タマにあるんだな、ジャケットでもなく、帯でもなく、ただブツを眺めると薫り立つものを感じるコトが。 だから大当たり。僅かな奏者でうたう…

金沢の朝夕のこと・冬の時間

この数日の景色があまりに綺麗なので...

Elvin Jones is "On the Mountain" (1975) 1970年代中盤の先端部

1975年ってマイルスのアガルタの年で、ハービーの洪水も。ジャコが入る前で、ファンクなWRが最先端という時分。その頃のエルヴィンのアルバムなのだけこ、なかなか先端部に突っ込むような演奏。ヤン・ハマーのシンセサイザとのインタープレイが圧巻で、一気…

金沢・辰巳 cowry coffee:ECMのアルバムが似合う空気感

アイヒャーのECMが好きだ、って人は、演奏そのものだけでなく、欧州北部の空気感(乾いていて、冷たい)が好きなのだと思う。だから、その空気は典型的なジャズ、Blue Noteあたりのハード・バップと全く異なる。当初はその異質感が「新しさ」そのものだった…

金沢・辰巳 cowry coffee:ECMのアルバムが似合う空気感

アイヒャーのECMが好きだ、って人は、演奏そのものだけでなく、欧州北部の空気感(乾いていて、冷たい)が好きなのだと思う。だから、その空気は典型的なジャズ、Blue Noteあたりのハード・バップと全く異なる。当初はその異質感が「新しさ」そのものだった…

新しくやってきたアンプのこと(McIntosh C2500)

新着のプリ・アンプをエージング中。アンプの音って、音域と過渡応答の組み合わせのような気がする。古い真空管アンプは音域も狭く、過渡応答も遅い、のではないか。だから中音域の太さと柔らかさを楽しむことができる。トランジスタのアンプは音域が広く、…

金沢・笠舞おでん つぼみ:近所にあってよかった

音楽ブログ+アルファなので、自粛している食事処の話(ゴメンナサイ)。近所の銘店をひとつ。犀川の南から北へ引越してから、早くも2年が経とうとしている。河岸段丘の上から、南の方角、山々が連なる様がみえる、この街がとても気に入っている。普通に道…

Steve Grossman: Perspective (1979) フュージョンという名のジャズ

今日届いたLP。グロスマンが吹くフュージョン、につい手が出てしまった。本家・本流(?)のジャズ奏者が出来心(?)で出した、ようなフュージョンには面白いものが多い、と思う。リーブマンなんかもそうだし、ジョー・パスのも面白い。要は、後ろのリズムが…

曖昧な朝を過ごす

眠っていた。深い眠りで、闇の底に居たような感覚。唐突に目覚めたら明るい。晴天、朝9時。10時から会議なのでほっとした。 と思う間もなく、すっと足下が抜けるような感覚があって、もう一度、目覚めた。真っ暗。さっきは夢の中で目覚めたことに気がついた…

都出比呂志:古代国家はいつ成立したか (2011,岩波) 考古学からみえる古代

長い移動を伴う出張は辛い。が、本をじっくり読めるのが嬉しい。

南カルフォルニアの朝

渡米したと思ったら、2日に渡る会議も終わって、もう帰国。はやいものだ。 こんな感じで冬の渡米、夏の1週間くらいの渡米、このペースでこの10年くらい来ている。だんだん面倒に感じている。でもカルフォルニアの郊外の、こんな感じって、なんとなく懐かし…

Pat Metheny : Flower Hour(1990) 出張中に聴いているBOOT盤の正体

コレは1992年に発売されたBootのCD。パット・メセニー名義なのだけど、1990年のライヴ。出た当時、その奏者の豪華さに驚いて、即入手した。Bootにしては音質も素晴らしく、演奏も申し分ない。凄いもんだ、と驚いた。

久々のOrange County (Newport beach)へ

改めてカルフォルニアはいいなあ、と思った。ロス・アンジェルスとかサン・フランシスコを少し離れるだけで、喧噪から離れ、少しばかり背伸びをしたような心地になる。交通量が多い都市部、あるいは都市部から南北に伸びる高速路の周辺の空は、なんとなく霞…

レコード屋に通うこと(diskunion JazzTOKYO)

金沢に来るまでは、レコード屋の店頭でジャケ買いしたり、試聴して買ったり。雑誌も読まなかったから、あとは店員のPOPがきっかけだったり。だから金沢に引っ込んでから、その楽しみはなくなった。youtubeとネットで殆ど変わらないのだけど、なんかディスク…

金沢・中央美食街「きく家」遠来の客を連れて行く店

先週末は、前職のときの古い友人が来た。食事に連れて行ったのは金沢・片町の最深部(かな?)に位置する中央美食街の寿司屋「きく家」。最近は遠くから来た人を連れて行く店。中央美食「街」とは名ばかりで、とても小さな店の集合体。どちらかと云うと、闇…

フライトの朝

昨日は夜明け前に空港に向かった。

Nonesuchのサイトでpre-order (Brad MehldauとPat Metheny)

FBで釣られて、Nonesuchのサイトへ。釣られて、LP/CDのバンドル品に手が出てしまった Brad Mehldau:Taming the Dragon LP/CD MP3 Bundle $25.00Pat Metheny:Kin LP/CD + MP3 + Autographed Print Bundl $26.00Shipping (International) $18.49Order Total $…

Egberto Gismonti:Dança Das Cabeças (1977) 奔流のような音

1970年代のECMに興味が向かっている。最近のECMって、何だか画一化しているように思えてならない。音の温度感、感情に対して刺し込む角度、音を通じて語るための語法、そんなものが平準化してきているように感じる。決して1枚1枚のアルバムの質が低下して…

金沢春菊:生で美味しい春菊

多くの人がそうであるように、ボクのなかで春菊は幼いときのトラウマのような記憶とともにある。あのえぐみに耐えられずに、エズキながら飲み込んだことが多々あった。いつの頃からだろう、とりあえず普通に嚥下できるようになったのは。 昨年、近所のSくん…

医王山の新雪:冬はたのしい

前職の同僚、30年来の友人が金沢にやってきた。 昔から山に登ったり、最近では走ったり。今日は天気が穏やかだったから、昼頃に医王山に行ってみた。 雪が多く、林道をはずれて歩くと結構大変で、西尾平の先で引き返した。僅か3時間弱の山歩きだったのだけど…

Bill Withers Live 1971-1973:つい手を出してしまったBoot Video

まあ予想とおりだけどyoutubeでアップされている画像。画質はyoutubeのほうが良い。内容的にはいいのだけどね。やっぱり止めとかないかんBoot(ため息)。

金沢・木倉町で連続呑み:「 旬房 さかい 」と「八十八」

年末から「過労(じゃないかな)」による体調不良でグズグズしていたのだけど、なんとか仕事始めの頃にはユルユルと復旧。昨年から友人達と約束があった「牡蠣鍋」を食べに行くこと、になっていた。前々日に電話を入れて、時間と人数を再確認。さて、いとい…

菊地成孔DCPRG: Alter war in Tokyo (2011) なんだかなあ、と思うついでに21世紀ツアー

村井本を手に、未聴のアルバムに少しづつ手を出している。先日、菊地成孔のFranz Kafka's Amerika(2007)を聴いて、マイルスの影だけを聴いたような、何だかなあ感があったのだけど、もう少し聴いてみることに。今度はAlter war in Tokyo (2011)。 なんだかな…

雪の日々がやっとはじまった

浅い夢が覚めたら光が射し込んでいた。それも束の間。また雪が降り始めた。 雪が降ると音が吸い込まれたように静かになって、刺すような冷たさが引っ込み、不思議な暖かさを感じる、冬の日々がやっとはじまった。 そしてボクは相変わらず古いレコードを廻し…

Jack DeJohnette: Music We Are (2009) 最近の彼が聴きたくなって

昔のECMでのアルバムを聴いているうちに、最近の彼が聴きたくなってきた。

金沢であって金沢でないような朝

雲一つない快晴。この季節では、ほとんど見かけることはない。シルクスクリーンのような朝の光景を見てしまった。

羽原 又吉:漂海民 (1963、岩波) 境界のない時代への想像力

ボク達には重篤な思い込み、あるいは思い違い、がある。古の頃、多くの人々は土地に縛られ、そしてその行動範囲はとても狭く、異境を知らずに果てていった、と。 確かにそのような人々は多かったことには違いないのだけど、この本を読むと、かような考えと全…

菊地成孔/Date Course Pentagon Royal Garden: Franz Kafka's Amerika(2007)スストの後なのか

マイルス、菊地雅章の路線のあとの展開、ということで気になった。

戸隠での呑み喰い

戸隠に出かけると、宿の外では殆ど蕎麦をいただく(そりゃそうだよね)。かつては、越水が原から中社までクロスカントリースキーで滑り降りて、でよく食べ たものだ。岩戸屋、うずら屋、極意などなど。最近は鏡池から滑り降りると、そこにある蕎麦屋で腰を落…