1975年ってマイルスのアガルタの年で、ハービーの洪水も。ジャコが入る前で、ファンクなWRが最先端という時分。その頃のエルヴィンのアルバムなのだけこ、なかなか先端部に突っ込むような演奏。ヤン・ハマーのシンセサイザとのインタープレイが圧巻で、一気に表裏を聴き通してしまった。うん、凄い。この時点で過去の人では決してない。
このレコードはベース奏者ジーン・パーラのレーベルPMから出されている。何といってもデイブ・リーブマンのOpen skyが印象的なレーベル。ドン・アライアスのアルバムも良かったなあ。決して有名で評価の定まったアルバムでもないと思うけど、キラっと光るPMレーベルの味わいって、1970年代の苦みをしっかり感じさせてくれるイイものなのだ。
それにしてもヤン・ハマーは格好いいなあ。マハヴィシュヌ・オーケストラがピンとこなかったから、あまり縁がなかったのだけどね。
-------------------------------------------------------------------
Elvin Jones is "On the Mountain" (1975, PM)
A1. Thorn of a White Rose
A2. Namuh
A3. On the Mountain
B1. Smoke in the Sun
B2. London Air
B3. Destiny
Elvin Jones(ds), Jan Hammer(key), Gene Perla(b)