2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧
相変わらず忙しい、と云っても、遊びを含めてだから文句は云えない。仕事場の引越しや、夜の予定も仕事中心に結構あって、なかなか難儀。のんびり欠乏症。 だから呑んで帰ってから、そっとLPレコードを聴くことが何よりも楽しみ。友人達と聴くLPレコードを選…
音楽を聴くことって、多分に独り遊びが好きな性分に合っているのだけど、同時に他人との関係性が横糸のように入ってくることが面白い。知らない音を教えてくれた友人達とともに聴いた空間が意識の底に沈殿している。だから半年近くジャズ会が中断している、…
今朝は6時に寝床から出て、いそいそとLPレコードを棚から出したり、入れたり。半年前までジャズ会と称して、音楽を聴きながら呑む会をやっていたのだけど、村上春樹特集を最後に途絶えていた。その会を再びやってみようと思い、その準備をはじめた。 音楽を…
雪の朝。春の雪って小説なかったかな、と思ったほど、暖かさを感じたのは何故か。レコードをターン・テーブルに乗せると、その向こうが真っ白になっていた。 ダイアモンドの針先は黒い盤面を滑らかに追いかけ続け、とても柔らかな音を流し続ける。 昨夜はま…
いつだったか、近所のS君のレコード棚を漁っていたら、ドナルド・バードのアルバムを数枚見つけた。昔から意識には留まっていたけど、バップ期の演奏しかしらなかった。聴きはじめた30年前はポップ路線に転じてジャズの聴き手には見えない存在のようになって…
自分で面倒な性格だと思う。独りでいると孤独を感じ、誰かといると孤立を感じる。この冬はLPレコードを沢山手に入れて、グルーヴする感じを楽しんでいたのだけど、独りで聴くには何だか、という気分になってきた。 そんな事を考えていたら、独りで楽しい二人…
週末には雪が降った。前夜はキーンと冷えた夜で、職場から自宅まで1時間余り、音せぬ煌めく星のもとを歩いた。そんなときは、遠くから鉄橋を渡る貨物列車の轟音が微かに聴こえる筈なのだけど、耳が弱っているのか、気配しか感じなかった。 寝たのか、起きて…
ジャズを聴きはじめた33年前から続けて心待ちにしていることがある。ウェイン・ショーターとハービー・ハンコックの新譜。ほぼ欠かさず買い続けている。ほぼ、というのは若干の自信のなさだけど。マイルスはその頃お休みで、復活早々あの世だし、チックは飽…
犀川の南から北へ住まいを移してからもうすぐ一年。何を寂しく感じるかというと、周囲の飲食店。泉野出町あたりの賑やかさと比べ、とても静かで、夜中に出歩く先があまりない。それでも探してみると、住処から片町の方向へ降りていく途中に幾つかのバーがあ…
何かのコンピレーションで気持ち良し、だったから注文したCD。久しぶりに届いたCD。最近はほとんどLPレコードだからね(実はWayne Shorterの新譜ももうすぐ届くのだけど)。 気持ち良い、と理由で買っただけのものだけど、1990年頃にロンドンから流行った(…
半年くらい前に、廉価盤のハコの中から拾い上げた一枚。500円位だったかな。当時の西独盤だったら、(たぶん)高価なのだけど、日本盤だしね。高瀬アキって名前を本当に久々に思い出した。1980年ごろに随分注目されていた記憶がある。しっかり聴こうかな、っ…
山頂からは期待と違わず北アルプスの眺望。見上峠から雪で遊びながらの2時間だった
半径15cmの世界に縛られている、ようだ。蒙昧な中世欧州の世界観のような形、円盤のうえにボクはいる。そしてボクの目の前で、毎分33と1/3の回転数で回り続ける。数10μmのダイアモンドの針先が伝える振動は磁気の変動を喚起し、僅かな電流となって音響装置を…
この1週間、ターン・テーブルの上に乗っかっていた。とにかく曲が良い、唄が良い、そして音が良い。針を置いてから、レーベルの外周をゴツゴツとトレースするまで、時間が飛んでしまう。あまりにベタのソウルの名盤なのだけど、やはり良い。針を置いたとき…
間違いなく一年で一番忙しい時期。年明けから体を休めず、働いたり、遊んだりしていたのだけど、ついに破綻。日曜日は発熱して唸っていた。幸い、一日寝ていたら翌日には平熱に復旧したのだけど、独りで中々心細いものだった。転げる坂の下って見えないから…
硝子玉を落とした。音もなく吸い込まれたように消えていった。その消えいく様、その軌跡が音のようだと思った。無音が放つ音。そんな儚い記憶のような音を聴いた。 数日前、出勤途上、クルマのラジオを鳴らしていたらリストの交響曲が流れた。題名は忘れた。…
冬に稀な好天を知った。そして凍った雪面の記憶をみた。 仕事を昼からにした。朝食をゆっくり食べても8時前に見上峠を出発することができる、金沢の生活が嬉しい。峠手前で氷点下5℃の表示。雪面が良く締まっている。スノウ・シューで雪を蹴散らしながら登っ…
目覚めた時に感じた冷ややかさが嘘みたいな穏やかな光景が広がっている。 今朝の光景、口の中で広がる菜の花の淡い苦み、日々早くなる日の出、光が跳ね返る伏見川の川面、そんなものに春を感じることが多くなった。 春は馬車に乗ってくるのではなく、天蓋を…