K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

John Escreet: The Unknown (2016) ジャズとimprovised musicの間に在るもの

今朝、Bandcampからダウンロードしたアルバム。$9也。円安傾向なので、1000円超えるが。メンバーを見て、ほとんど衝動的にクリックしてしまった。John Escreet(p), Evan Parker(sax), John Hébert(b), Tyshawn Sorey(ds)だからねえ。今年の欧州でのライヴ。 …

中村達也: Song of Pat (1976) 冷たく燃える音

当時のロフト・ジャズのメンバーやリチャード・デイヴィスと吹き込んだレコード。最近まで知らなかった。CDも出ていたようだ。 今になって聴くとロフト・ジャズも主流派的なジャズそのもので、いまのジャズの中にすっかり溶け込んでいるように思える。これも…

東の空・南の空・西の空

定点観測、結果的には、のような毎日だけど、飽きない。雲多い、11月。 東の空 南の空 西の空

The Necks: Townsville (2007) とても淡いミニマル

The necksが気になって、DLサイトを見ていたら、コレに引っかかった。2007年のタウンズヴィルでのコンサート。と云っても、スタジオ録音と変わらぬ、とても淡いミニマルミニマル。ただただ、ヒタヒタと音が波のように寄せてきて、思わぬ水位まで上がるように…

雨、があがったのだろうか

生活向上委員会大管弦楽団: This Is Music Is This!? (1979) 「生向委」はすっかり忘れていた、けど

これも最近購入の1枚。500円。餌箱定番のリッチー・コールが200円だったので、2倍。それにしても安い。(ギル・エヴァンスのPojazz盤が1000円を切っていたので、泣けた。レコードの「せどり」が出るぞ。) 1979年はジャズを聴きはじめた時。秋頃(だったか…

Christian Meaas Svendsen: Forms & Poses (2015) 音を愉しむ、そこに尽きる

Nakama recordsの魅力の一つに、音の良さ、がある。北欧らしい透明感のある音なのだけど、柔らかさ、もあり気持ちよい。最近、ECMで残響過多のものが耳について、船酔いのような気持ち悪さ、をときとして感じるのだけど、それも、このあたりの録音を聴くよう…

山本素石: 山釣り(ヤマケイ文庫)

以前、釣り人でもある杜氏のIさんに勧められた山本素石なのだけど、すぐには手が出ていなくて、近刊の文庫で入手。実に面白い。関西へ法事で出かける車中で読み終えた。 山釣り (ヤマケイ文庫) 作者: 山本素石 出版社/メーカー: 山と渓谷社 発売日: 2016/09/…

Gil Evans: Gil Evans Live At The Royal Festival Hall London 1978 (1978) 菊地雅章のパーカー

これも、お茶の水購入盤。最近になって持っていないことに気がついたもの。同じライヴの別テイクがMole jazzから出ていて、混乱していた。パブリック・シアターとあわせ、菊地雅章参加盤なのだ 公式盤としては、Now comes the time以来らしいが、続々出るこ…

Airto Moreira: Free (1972) キース・ジャレットとジョージ・ベンソンの共演

これも、先日のお茶の水での購入盤。日本盤だけど500円くらいだったので、迷わず購入。ヴァン・ゲルダー録音だし、少し米盤待ちにしようか、迷ったけど。 このアルバムは1980年頃から気になっていたので、36年越しの迷い、にフタをした。珍盤でも名盤でもな…

金沢:雨・同時に曇り・同時に晴れ

窓から見ていたら、方位によって天候が違っている。冬めがけて転がるように進んでいる。

Air: Air Song (1975) 全くもって現代性を持ったアルバムだなあ、と溜息

先日、お茶の水で購入。何となく悠雅彦氏プロデュースのWhynotレーベルの質の高さに気がついたので、India Navigation同様、見かけたら手にしている。 実は30年以上前にAirのアルバムは2枚ほど入手していたのだけど、何となくピンとこなかったこともあって…

菊地雅章: Aurora (1986-1988) ススト後の1980年代

1981年のSustoとOne way traveller のグルーヴ感に驚喜していた。アガルタで最高にアヴァンギャルドなグルーヴしていたマイルスバンドを、さらに洗練したような音だったからだ。1980年代に復活したマイルスのバンドには、そんな空気は微塵も残っていなかった…

金沢の朝

関東南岸の発達した低気圧により、太平洋側は雪、だそうだ。 帰ってきた金沢は穏やかな朝。夜明けの頃から雲が減り、明るくなってきた。 いつの間にか、犀奥の峰にも積雪が戻ってきた。 部屋の中は柔らかい光で一杯になった。

暮れも近づいたお茶の水・ディスクユニオンJazz Tokyo

仕事が終わり、調布から羽田に向かう途中、ぽろりとお茶の水で途中下車。 シャソールのレコードがあった! あとNonesuchのメルドーとレッドマンのデュオ。これらは新品。あとは中古で全て1000円以下。ギル・エヴァンスの英国でのライヴ。菊地さんが入ってい…

調布10時

すっきりしない朝を迎えた。外に出ると、北陸の空が広がっていた。 殆ど縁のない場所に来たのだけど、水木しげるとつげ義治の土地だと思い出した。 時間つぶしに入った本屋には、水木しげるコーナーがあった。

phat (藤原大輔): siki (2001) 出張先の朝、ぼんやり

名古屋でテキトーに買ったアルバムが良かったので、もう少し。rabbitooが好みだったら、その味と同じ平面上の感じ。出張先の朝、ぼんやり聴いているが、気持ちよい。 色[siki] アーティスト: phat,坂本龍一,ピーター・バラカン 出版社/メーカー: EMIミュージ…

新宿西口19時

仕事で夕刻から東京へ。人混みに揉まれ、疲れる。 ふっと、35年前の秋、ここに人を大勢集め、冷たいトランペットを浴びせかけた奏者が居た、ことを思い出した。

新宿西口19時

仕事で夕刻から東京へ。人混みに揉まれ、疲れる。 ふっと、35年前の秋、ここに人を大勢集め、冷たいトランペットを浴びせかけた奏者が居た、ことを思い出した。

(ECM2464) Nik Bärtsch's Mobile: Continuum (2015) ライヒへの強いrespect

音響装置に灯を入れて、1時間ほどで音が拓きはじめる。音響空間のなかで、楽器や奏者の定位が定まる。そこで明瞭に知ったのは、ライヒ の「18人の音楽家のための音楽」からのエコーのようなもの。打楽器が打ち続けるタイミング、バス・クラリネットが演じる…

The Necks: Sex (1989) 慢性中毒の危険

昨日、yorosz氏に教えて頂いたオーストラリアのバンド。ミニマルを基調とした所謂アンビエント系(でいいのかな?)だけど、それなりにジャズ味もあって面白い。結成30年という息の長いバンドということで驚き。日本に年末来ると知って、ますます驚き。(下…

(ECM 2488) Jack DeJohnette: In Movement (2015)  レコードでも聴く・米国録音のほうが

実はこの数週間で何枚かECMの新譜を入手し、気に入って聴いているのだけど、文章にしようという気になれない。何故だろうか。 1970年代初頭の日本のジャズ、特にアヴァンギャルドの系統を聴いていると、熱気、毒気に溢れていて、どこか人の調性を狂わせるも…

(ECM 2482) Avishai Cohen: Into The Silence (2015) レコードで聴くとビミューな

[2016-11-21追記] レコードで聴いてみる。当然の如く重厚になるのだけど、音がもっさりした印象。MP3のスカスカした音でクルマで聴いたときのような「スムース感」を失っている。残響がしっかり再生され、それがしっかり作用している、ように思える。レコー…

最近またECMを聴いているが

ECM

最近またECMを聴いているが、少し思ったことをメモ。 やはり1970年代のアルバムを「今」聴いたときに感じる面白みや驚き、のようなものが目減りしている、という事実。安定した音を造っていて、それが水準を超えているのだけど、面白みや驚きが足りない。や…

昼歩き(鈴木大拙館、21世紀美術館からせせらぎ通りへ)

昨夜に引き続き、金沢を歩く。実に久しぶり。

夜歩き(21世紀美術館から兼六園へ)

兼六園のライトアップがある、ということで、この時期の兼六園にはじめて出かけた。雨の前の暖かい夜だった。思いの外の美しさ、に正直驚いた。

後藤芳子: Because (1981)富樫雅彦のアップテンポの4ビート

CDとレコードを間違えて注文。トホホ。でも、それなりに聴ける盤で、安かったし、まあいいかな。 後藤芳子のヴォーカルに, 佐藤允彦, 井野信義, 富樫雅彦という唄伴とは思えぬ強力なトリオ。富樫雅彦の4ビートが聴きたかった。特にアップテンポの。1960年代…

Don Pullen, Sam Rivers: Capricorn Rising (1975) あの頃はフリージャズだと思っていた

このアルバムもディスクユニオン大阪の買い物。昨日に続き、ブラック・セイントのアルバム。1970年代のブラック・セイントは買うべし、なのだ。 ジャズを聴きはじめて2年目か3年目、1980年代に入ったばかりの頃に、ドン・ピューレンとジョージ・アダムスの…

11月18日夜明け前、雲が足りない

Archie Shepp: A Sea Of Faces (1975) ボクにとってのストライク

Archie Shepp: A Sea Of Faces (1975, Black Saint)A. Hipnosis (Grachan Moncur III) 26:10B1. Song For Mozambique / Poem: A Sea Of Faces (Semenya McCord) 8:05B2. I Know About Life (Archie Shepp) 5:20B3. Lookin' For Someone To Love (Cal Massey)…