K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Airto Moreira: Free (1972) キース・ジャレットとジョージ・ベンソンの共演

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 これも、先日のお茶の水での購入盤。日本盤だけど500円くらいだったので、迷わず購入。ヴァン・ゲルダー録音だし、少し米盤待ちにしようか、迷ったけど。

 このアルバムは1980年頃から気になっていたので、36年越しの迷い、にフタをした。珍盤でも名盤でもなくて、ただ迷っていただけ。

 1980年頃はキース・ジャレットのアルバムを集めていて、CTIへの吹き込み2枚のうちの1枚、ということで、どうしようかと思っていたアルバム。買ってもキース・ジャレットの音楽じゃないしな、と見送ったもの。1972年はコロンビア・レコード在籍時。マイルス・バンドでオルガンを唸らせていた時期の後。

 今回、初めて聴いて、これがなかなかいけるアルバム。聴いてみるもの。チック・コリアのトラックは初期RTFを柔らかくした感じ。キースは2曲参加なのだけど、2曲目はキースの曲。これがなかなかいい。このアルバムの目玉じゃないかなあ。このトラックは、キース・ジャレットジョージ・ベンソンの共演(ベンソンのソロはない)。ケルン・コンサートでキースを気に入った当時にこの曲を聴いて、いいなあ、とは思えなかったと思うので、丁度良い時期に聴いたのだと思う。

 アイアートの打楽器も思ったよりは多彩な音を出していて、ナナ・ヴァスコンセロスなんかと似たような音のバック・グラウンドなんだな、と知った。全編通して、初期RTF的な柔らかい空気が詰まったジャズで、なかなか楽しい1枚だった。

 今もアイアートは健在のようで、フローラとバンドをやっているようだ。サイトのトップが最晩年のナナのように「水に浸かっている映像」なので、うーむ、と驚いてしまったけどね。

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Free

Free

 

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Airto Moreira: Free (1972, CTI)
A1. Return To Forever (Chick Corea) 10:15
Airto Moreira(perc), Joe Farrell(ss, fl), Chick Corea(p), Stan Clarke, Ron Carter(b),
Brass: Burt Collins, Mel Davis, Alan Rubin, Wayne Andre, Garnett Brown, Joe Wallace
A2. Flora´s Song (Flora Purim) 8:30
Airto Moreira(perc), Joe Farrell(fl, ss), Hubert Laws(fl), Keith Jarrett(p), Ron Carter(b), Jay Berliner (g)
Brass: Burt Collins, Mel Davis, Alan Rubin, Wayne Andre, Garnett Brown, Joe Wallace
B1. Free (Airto Moreira) 10:35
Airto Moreira(perc), Hubert Laws(fl), Ron Carter(b), Flora Purim (vo)
B2. Lucky Southern (Keith Jarrett) 2:35
Airto Moreira(perc), Joe Farrell(fl, ss), Hubert Laws(fl), Keith Jarrett(p), Ron Carter(b), George Benson (g)
B3. Creek (Arroio) (Victor Brazil) 6:00
Airto Moreira(perc), Joe Farrell(ss, fl), Chick Corea(p), Ron Carter(b), Nelson Ayers (p)

Arranged by Don Sebesky
Engineer: Rudy Van Gelder
Producer: Creed Taylor
Recorded at Van Gelder Studios, April,May 1972.